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藤田文彦

GAP推進は正しい認識から始まる!

2014.09. 4

 GAPは、環境・資源の保全により農業の持続性を確立し、農業者の作業の安全や消費者の食の安全などを確保するための取り組みです。

 現代の農業は、化学肥料や化学農薬の登場により生産性が飛躍的に向上しましたが、同時に土壌や水質などの汚染、自然生態系・農業生態系への悪い影響が現れてきました。それらの問題を改善するために、GAP(Good Agricultural Practice、適正農業管理)、つまり「質の良い農業の実践」が必要です。


 8月末の2日間、GAP実践セミナーを受講してきました。当日の参加者は6名で、島根県、兵庫県、愛媛県、岐阜県(2名)、香川県から受講者が集まりました。

 セミナーでは、GAP概念の生い立ちから始まり、GAPに対する正しい認識を学びました。また、「日本GAP規範農場評価制度」に基づき、モデルケースでの農場評価作業を行い、GAP指導者としての農場評価能力を高めることができました!


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左 :茨城県つくば市 文部科学省研究交流センター
右 :講義風景 講師:株式会社AGIC 田上隆多先生


 GAPは、「農業者の業(なりわい)のどこが問題で、どのように問題なのか、また、どのように改善するのかを、農業者とともに気づいていくこと」で、問題の改善を促し、「質の高い農業の実践」に農業者の意識を向けさせることだと理解しました。


 研修を受ける以前の私は、「農業者にやらせるんだ!」と思って、GAPの普及推進に消極的でしたが、それは「指導する自分たちの認識不足」だったのだと強く感じました。
 GAPの三原則(1:法令や科学に基づいている、2:予防原則、3:汚染者負担原則)や、経済的に成り立つ経営、コンプライアンス、持続可能な農業への理解が深まり、「農業者とともに改善するんだ!」という気持ちへと変化していきました。

 2人一組での討議で、GAP指導者にもいろいろな考え方、見方があることを痛感。自分の経験や知識によって、リスク発見の強い部分、弱い部分があることもわかり、また、農業者に改善方法を示すには、「GAPの知識」「農場評価の判断力」が必要であると強く感じました。さらに、農業者と普及指導員両方の「GAPスキルアップ」が重要であることも感じました。


 今後は、この規範を基に、生産者が自らリスクを認識し、農場のリスク管理をマネジメントできる体制づくりを、全農、JA、生産組織の理解を得ながら進めていこうと思います。

藤田文彦

岐阜県岐阜農林事務所の普及指導員です。織田信長が天下統一の本拠地とした「岐阜城」がある岐阜市を中心とする岐阜地域に8年前から勤務しています。出身は、火の国熊本県の生まれですが、20年ほど前、岐阜の人と風土と旨い日本酒に惚れ込んで住み着いてしまいました。担当しているのは野菜指導です。

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