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藤田文彦

藤田文彦

岐阜県岐阜農林事務所の普及指導員です。織田信長が天下統一の本拠地とした「岐阜城」がある岐阜市を中心とする岐阜地域に8年前から勤務しています。出身は、火の国熊本県の生まれですが、20年ほど前、岐阜の人と風土と旨い日本酒に惚れ込んで住み着いてしまいました。担当しているのは野菜指導です。

GAP推進は正しい認識から始まる!

2014.09. 4

 GAPは、環境・資源の保全により農業の持続性を確立し、農業者の作業の安全や消費者の食の安全などを確保するための取り組みです。

 現代の農業は、化学肥料や化学農薬の登場により生産性が飛躍的に向上しましたが、同時に土壌や水質などの汚染、自然生態系・農業生態系への悪い影響が現れてきました。それらの問題を改善するために、GAP(Good Agricultural Practice、適正農業管理)、つまり「質の良い農業の実践」が必要です。


 8月末の2日間、GAP実践セミナーを受講してきました。当日の参加者は6名で、島根県、兵庫県、愛媛県、岐阜県(2名)、香川県から受講者が集まりました。

 セミナーでは、GAP概念の生い立ちから始まり、GAPに対する正しい認識を学びました。また、「日本GAP規範農場評価制度」に基づき、モデルケースでの農場評価作業を行い、GAP指導者としての農場評価能力を高めることができました!


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左 :茨城県つくば市 文部科学省研究交流センター
右 :講義風景 講師:株式会社AGIC 田上隆多先生


 GAPは、「農業者の業(なりわい)のどこが問題で、どのように問題なのか、また、どのように改善するのかを、農業者とともに気づいていくこと」で、問題の改善を促し、「質の高い農業の実践」に農業者の意識を向けさせることだと理解しました。


 研修を受ける以前の私は、「農業者にやらせるんだ!」と思って、GAPの普及推進に消極的でしたが、それは「指導する自分たちの認識不足」だったのだと強く感じました。
 GAPの三原則(1:法令や科学に基づいている、2:予防原則、3:汚染者負担原則)や、経済的に成り立つ経営、コンプライアンス、持続可能な農業への理解が深まり、「農業者とともに改善するんだ!」という気持ちへと変化していきました。

 2人一組での討議で、GAP指導者にもいろいろな考え方、見方があることを痛感。自分の経験や知識によって、リスク発見の強い部分、弱い部分があることもわかり、また、農業者に改善方法を示すには、「GAPの知識」「農場評価の判断力」が必要であると強く感じました。さらに、農業者と普及指導員両方の「GAPスキルアップ」が重要であることも感じました。


 今後は、この規範を基に、生産者が自らリスクを認識し、農場のリスク管理をマネジメントできる体制づくりを、全農、JA、生産組織の理解を得ながら進めていこうと思います。

オリジナルPOPで、売り上げをアップ!

2014.07.31

 岐阜県では、農業経営や農家の生活向上に意欲的に取り組み、地域活動などにも積極的に取り組んでいる女性を「岐阜県女性農業経営アドバイザー」として認定しています。
 平成10年度から認定を行い、平成26年3月現在県下で111名の女性が地域の活動促進リーダーとして次のような活動を行っています。


(1)各地域の農村女性組織リーダーとして活躍
(2)各種審議会や懇話会の委員として女性の視点から地域農業振興、女性行政への提言
(3)家族経営協定締結の推進
(4)若い農業女性の相談役
(5)農業女性アドバイザーの交流会、自主的ネットワーク(GLAMAいきいきネットワーク)の結成
(6)地域等におけるパートナーシップ推進フォーラム等での講演、助言等


 平成26年6月24日(火)、岐阜地域の女性農業経営アドバイザーが集まり、(社)日本POPサミット協会の野村玲子先生を講師に招き、「販売促進研修~手書きのPOPづくり~」を行いました。


 農産物直売所で注目や興味を誘う販促ツールで新規客の取り込み、客数、客単価アップへ前進することが目的です。
 研修では、注目して欲しい商品へ、伝えたいメッセージを、よくわかる場所によくわかる方法で掲示するポイントを、実際に自分たちで制作しながら学びました。おススメ商品にPOPを付けた時には、付けない時の2倍以上に売上が上がるというデータもあり、参加者は真剣なまなざしで研修を受けていました。


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紙に書くPOPって、一度書いたら消すことができないから、けっこう大変。
エンピツで下書きして、マーカーで書き上げたら、下書きを消しゴムで消す。そんな感じで制作を進めます。みなさん真剣!


<研修で学んだ、POP作成のポイント!>
(1)訴求ポイントをハッキリさせる!
(2)品特性、イメージ、お客様のメリットなど、伝えたいことを明確にする。
(3)色は3色程度でまとめると見やすくなる。
(4)生産者の心のこもった手描きPOPは新鮮さが伝わる。
(5)お客様に心から伝えたい気持ちを文字にすること。
(6)視線の流れをハッキリ誘導させる。見せたい場所に視線が動くようにレイアウトする。
(7)基本・・・Z状(左上から右下へ向かうと視線が楽)。
(8)バランスよいレイアウト、イラストや写真で視覚的に注目させる。
(9)余白を必ずとる。
(10)文章の文字間は詰めて書く。
(11)イラストやカットは注目させる心理的効果を高め、イメージアップにもなる。 などなど


 今回の研修は、参加者の反応もよかったので、来年もまた開催されそうな雰囲気でした。


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最後は、よくできたPOPを持って、全員で記念撮影

就農支援は地道な活動から

2014.07. 4

 岐阜県の岐阜農林事務所で、野菜指導を担当している藤田です。
 岐阜農林事務所ではJAぎふと協力して、就農支援を行っています。

 農の現状は、高齢化や担い手不足によって耕作放棄地が拡大し、農業の衰えが心配されています。
 そのような中、定年退職を迎えた方が、第2の人生のスタートとして農業・農村生活を考えることは少なくありません。しかし、興味があっても、何から始めればいいのか? どうすればいいのか? 疑問や不安を抱え、就農へのキッカケがつかめないでいる人が多いように感じています。


 このようなことから、JAぎふと岐阜農林事務所が協力して「野菜専門塾」を開講し、実践で知識と技術を身につける機会を提供することで、農業を志す気持ちに応えています。

 まず、実際に農業を体感することが大切です。岐阜農林事務所では岐阜県農業への理解や、農業をはじめる"新しい力"を求めて、「野菜専門塾」の活動を進めています。


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左 :アスパラ塾の風景 / 右 : えだまめ塾の風景


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左 :ナス塾の風景  / 右 :ブロッコリー塾の風景


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いちご塾の風景


 しかし、就農支援の体制づくりにはさらなる環境整備が必要と感じます。
 今後は、栽培技術だけでなく、農地、資金問題など支援マニュアルの整備を進め、各関係機関のさらなる連携と強化を図りたいと考えています。
 この取り組みを通じて、新規就農者1人を育成をするためには、多くの人とお金と時間がかかることを痛感しています。この経験を今後の就農支援にも役立てていきたいと思います。

鳥獣害被害は、食べて減らすぞ! ジビエの会

2014.04.18

 みなさん、はじめまして! 岐阜県の岐阜農林事務所で、野菜指導を担当している藤田です。

 岐阜県内の野生鳥獣による農作物への被害額は、約4億3千万円(平成24年度)となっています。その他にも家屋への侵入や野生鳥獣との交通事故の発生など、日常生活への被害も報告されています。
 今回、農作物への獣害被害を防止するため、捕獲したイノシシやシカなどの獣肉を食材として利活用する「ジビエの会」を開催しました。
 ジビエ料理とは野生のイノシシやシカ、鳥の肉を使う料理のことをいいます。
 岐阜県内で捕獲された天然イノシシ・シカを食肉として活用して、地域の雇用増加や特産品、観光資源とし、地域の活性化に貢献することを目的として活動を進めています。


 ジビエが好きな方、また、あまり得意でないという方に本当のジビエのおいしさを伝えたいという思いがあり、今回地元の猟師さん、酒屋さん等に協力いただき、この「ジビエの会」を開催しました。
 当日は、20名の参加があり、定番の焼肉、牡丹鍋から、ちょっと変わった鹿肉の春巻き、餃子等、試食をすすめながら、素材やこだわりを紹介したり、レシピ交換をしたりと交流を深めました。あらためて、岐阜県の豊富な食材を確認することができました。


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左 :定番の牡丹鍋 / 右 :鹿肉春巻き


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左 :綺麗に処理された鹿肉 / 右 :鹿肉餃子


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左 :ジビエ談義なう / 右 :会の最後に記念写真


【ジビエのうんちく】
 野生の鳥獣は冬に備えて体に栄養を蓄えるため、秋がジビエの旬となります。
 冬季にはジビエの餌となる果実などが減少するため、年越し頃から肉質は低下してしまいます。

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