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大分県
塩崎洋一

漁網を使った効果的な鳥獣害対策

2015.01.27

 年明けの何となく暖かい休日ですが、自宅で網をそろえております。これは、漁師さんからいただいた、使わなくなった刺し網です。


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自宅の前で網をそろえています


 私の生まれは大分県臼杵市、豊後水道に面しています。
 子供の頃からの感覚ですが、海で魚をとるのは、こんな網を港の周辺でしかけるイメージです。つまり、大きな漁船で大きな網で、一度に群れを追いかけるようなものではありません。

 臼杵の港にも魚市場がありますが、そうした大きな漁船から魚がドバッと水揚げされるイメージではないのです。
 私自身、中学高校時代、父親が時々にこのような網を使って漁(趣味半分)をするのを手伝わされていました。朝、学校に行く玄関先で、「帰ったら網をそろえちょけ」と背中に声が飛んできます。夜は、行くぞとの合図でした。


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そろえたら、こんな感じです


 さて、以前の勤務先でのことですが、事務所の仲間の実家がスイートコーンを作っていて、狸にやられるとのこと。
 すかさず、「これでやれ」と、当時キープしていた網を届けました。使うコツは、狸が入らないようにピシッと張るのではなく、たるませて、足に絡むのを嫌がらせる。加えて電柵です。

 以前は電柵だけだったようですが、やられていたとのこと。また、ピシッと張ると、破れた場合は、そこから出入りします。念のため、網の下には、ビニールハウスのビニールを敷いておくことを勧めました。これは、奴らが踏んだときに音がして嫌がらせるためです。
 効果てきめん。その後狸による被害は皆無となりました。


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網の下にビニールは敷かずに、除草剤を使うのも撤去作業には都合が良いです。網をたるませておくのがポイントです。
電柵の高さと網の高さが段違い、これもコツです。飛び越える奴らは、やりにくくなります。加えて、山側に道路があり、藪から出てくると、体を外でさらされる格好になり、嫌がります。複合対策による知恵くらべ、です


 それから数年が経ちましたが、届けた網が相当に役立ったようで、「また欲しいのですが」との連絡が来た、という次第です。


塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

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