普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
   普及指導員とは・・・こちら

RSS

大分県
塩崎洋一

牛の爪切り

2013.07.17

「牛の爪切り」なんて言うと、一般の方は「いったいどうやるの?」と思うでしょう。
 牛さんに力強くふんばって、しっかりと餌を食べてもらうためには、重要な手入れになります。そう言うと、自分の爪を見て「晩御飯とは関係ない~」と思った方がいるでしょう。


 たしか犬か猫での実験ですが、左右の足の高さをちぐはぐにして生活をさせたら、おかしくなった、というものがありました。人間も、高さの違う靴を履いていると、身体の調子がおかしくなると思いますが、どうでしょう。


 簡単に手順を言いますと、伸びた先を斧やはさみで切ります。そして、専用の鎌で蹄の底を削ります。
 今日の牛は、子牛市場に出荷する前の若い牛なので、単に餌をしっかり食わせるだけの意味ではなく、少しでも高値で売れるように、との意味も含まれます。


blog_shiosaki7-1.jpg
最初に伸びた蹄の先を取ります。この後、足を抱えて、鎌で削ります


blog_shiosaki7-2.jpg
JAの担当者と息を合わせて作業。 ではなくて、二人とも息が上がってるんです


 ところで、いまどきの普及活動でそこまでやるの? と言われそうですが・・・・。
 もちろん、JAも昔は出荷する子牛をやっていたが、今は人手不足でできない、とのこと。ではなぜ・・・・。


 実はこの牛は、種雄牛の現場後代検定で肥育される雌牛だから、という理由からです。
 繁殖農家さんが、検定の種付けに協力してくれたのですが、残念ながら雌だったので、管内の肥育農家さんに買ってもらうことになったのです。ならば、よい肥育成績が出せるように、ネイルケアもしてあげようという次第です。


現場後代検定
現場後代検定は、1頭の種雄候補牛につき、その産子15頭以上(去勢牛でも雌牛でもよい) を肥育し、その枝肉成績(枝肉重量、ロース芯面積、脂肪交雑など)をもとに、父親である種雄候補牛の遺伝的な能力判定する検定法。
結果が良ければ、その雄牛は正式に種雄牛としての道を歩むことになります。

塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

上へ戻る

カレンダー

loading ...

みんなの農業広場に戻る