普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
塩崎洋一

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

受験対策にはならないよなあ・・・

2017.08. 7

 先日、今年度の普及指導員資格試験を受験する県下の3年目の普及指導員が集まり、経営指導研修会がありました。
 経営の普及指導活動のスキルアップをめざします。各自、自分の担当する農家さんの経営状況を把握して、これにどのように支援するか、年度末に向けた経営の普及指導活動を、PDCA(plan-do-check-act)していきます。
 私も講師として参加し、午後の時間を担当しました。


 親子ほど年が違う彼らに対して、何をどのように伝えれば良いのか、悩むところですが、どう考えても「現場で顧客のニーズに応える」ためにどうしたらよいのかは、やはり「いまどき、何なんだ」と言われそうな精神論になってしまうところは、否定できない気がします。


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こんなスライドです、ほとんど精神論でした・・・


 「話するけど、教科書は無(ね)え、自分の経験則、体験談でしゃべる。自慢話に聞こえるなら、それでも結構。経営再建やってりゃ、現場では口に出して言えないことだらけじゃ。そんな現場では、普及員は、知りませんとか、できませんとか、言えねえ。やるしかないんじゃ。きれいごと抜きじゃ」なんて、思っていてもそんなに、強くは言えませんでした。


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午前の部、皆さん、真剣です

後継者育成?

2017.07. 4

 少々、ネタ切れの感があるので、今回は風向きを変えてみます。
 この春、高校に入学した我が愚息、春休みから鍛えてやろうと、農作業に染め始めました。「変なバイトをするくらいなら、父ちゃんのカボスを手伝わんか? ●●円にはなるぞ」と言ったところ、金額につられて即答。「俺、やる!」
 元々体を動かすのは好きなタイプ。ファッションも決めて、結構やってくれているのですが、時にはサボりたいようです。


 農業の後継者不足が叫ばれ始めたのがいつ頃かはわかりませんが、少なくとも、きちんと儲かるなり、適切な労働対価が期待できるなら、担い手不足にはならないはず。


 少し慣れた程度の草刈りでも、自慢げに作業している姿を見て思うに・・・・


 親とは言わず他者から認められて、そこに楽しさが加われば、少年期の実体験は、必ずやその方向に将来を向かわせる、あるいは、将来の選択枝にその実体験が有効に作用すると、自分自身の体験からも実感する今日この頃です。


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左 :もぎ残りを落とせ、と、木登りを楽しんでいるような感じ
右 :知り合いの庭の草刈り


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初体験、結構うまい(親バカですいません)

19年の歳月

2017.06.14

 前回のつづきです)
 現任地、前回は行政担当で勤務しましたが、当時、ある事業の担当をしました。
 その時は、地域の先導的事例としてがんばったわけですが、以来19年。1haのハウスが約4倍です。
 代表者とも気軽に話せる間柄ですし、規模拡大したとも聞いていましたが、ひさしぶりに訪れて、実際に目の当たりにすると、驚きでした。


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壮大なハウスの軍団、になっています


 普及活動は、農家さんの立場に立って「農家目線で」と、よく言われます。
 その「普及目線」で行政をやっていく、いろいろな施策を活用して経営展開させる、そんな気持ちで活動していますが、やはり最終的には本人の経営能力と言わざるを得ません。
あの時挑戦してよかった、との思いを強くした一日でした。
 そしていま、この地域は保育所が順番待ちで、アパートも足りない中山間地域になっているのです。
 何をか言わん・・・・。です。


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今年の受験生のH普及員。経営者ともずいぶんやりとりをしていますが、「どうすれば、こんな風になるんだろう」という感じで話を聞いていました

就農状況調査

2017.06. 8

 新規就農者の確保は、全国共通の普及課題かと思いますが、この日は、経営継承して就農したSさんの状況調査です。
 本人が色々と答えている後ろには、「本当かよ~」みたいな感じで、ほほえんでいるご両親がいます。
 自宅周辺の調整作業場の装備状況や広大な圃場を見せてもらい、感服したのは私だけでしょうか。こんな経営であれば、後継者はみんな帰ってくるよなあ、と思った次第です。


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左 :関係者あげての支援。色々と聞くにも、ベテラン普及員の味があります
右 :畑の野菜をほめるべきか、きれいな青空に感動すべきか。普及員でよかった、と思う瞬間でした


 この地域はもともと畑作地帯で、最近では露地野菜や施設野菜の一大産地。
 基幹産業は農業です!! と叫べる、わが県で間違いなく中山間地域の一等地。
 ですが、地元の保育所は定員オーバーで、すぐには入れない状態です。少子高齢化に歯止めをかけるのは地域農業、とでも言わねばなりません。


 そこで気をつけたいのは、「数件の大規模農家だけでは、こうはならない」ということ。地域の皆さんが産地としてバリバリやっているからこそ、保育所が足りないほどの『中山間地域』になっているということです。

経営研修会

2017.06. 1

 経営の普及活動というと、とても多岐に渡ります。
 まずは解釈の入り口ですが、例えば、技術指導です。各部門担当者が専門技術に即して指導するイメージですが、経営指導の上からは、経営改善のための技術指導となります。


 昔、ある大先輩が「指導といっても色々ある。農家のハウスや牛舎の中で作物をとらえての部分的な指導を言うのか、農家の経営全体をとらえての指導か。ファームマネジメント、という言葉でいえば、指導は後者になる。その場合は、技術指導だけではない、今からの時代はこれだ。」という意味合いを話していました。

 普及活動の内容は、行政組織のためか、「これはこれ、あれはあれ」と分けられることが多いような気がします。経営の普及活動と言っても、簿記は簿記、資金は資金、生産技術は部門担当、という具合です。ですが、すべてが繋がって、融合して、決算書の数字が作られているはず。


 私のもともとの専門は畜産ですが、例えば、園芸の経営に関わった場合には、利益、回転率、反収などなど、畜産であろうが園芸であろうが共通する指標を聞きながら、数字を組み立てていきます。そうして農場の流れや問題点などが見えてくると、「経営体の現状のスキルで何ができるか、どこまでできるか」をやりとりしながら進めていきます。

 経営再建に関わった場合は、特に、「今、何ができるか」これが重要かと思います。もちろん、この病気にはこの薬、といった専門技術は部門担当の役割です。
 そして、こうした農場の状況を把握する第一歩が、数字を並べることです。

 
・・・みたいな研修会を、若手中心に行いました。あと何回かおこなう予定です。


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みなさん、堅くなっているような気がしましたが、きっと何かをつかんでくれたと思います

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