普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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大分県
塩崎洋一

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

業界の後継者育成

2017.08.28

 農業の後継者育成はともかく、私たち普及指導員も、業界の後継者を育成しなければなりません。
 すくなくとも、私は、後輩たちに対しては、自分以上の成果を出すように、と思いながら接しています。もちろん、その成果が何かは、時代が変わっていく中、社会が変わっていく中で、求めるものが違ってきて、判断基準も変わるものです。
 そう考えれば、「成果」というよりは「経験」や「体験」を積んで欲しい、「実戦」を積み重ねて欲しいと思うところです。(そういう自分がどの程度のものか、他者の評価は解りませんが・・・・)


 さて、そうした気持ちで過ごす日々、今回はさらに、これを掘り下げたような場面です。管内の高校で「職業人講話」なる、職業紹介の場を頂きました。


 最初は、普及指導員の話をするかと思いきや、公務員の話になってきて、当日は、もろに農学系、のカテゴリーになってました。話す直前に伺うと先生曰く「まだ自分の将来はイメージできないので、どんな話でも良いです」とのこと。
 ならば、といつもの調子で、どんなに農業がすごいかに始まって『公務員でもいろいろあるぞ、大学は自分の行きたいところに、どこでもいいからがんばれ、世の中どんな分野でも役所の仕事はあるから、心配無用。公務員就職はなんとかなる』と、ひたすら若者たちを元気づけた次第です。


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「SHIOSAKI」ワールドへようこそ


【塩崎】農業がなぜ大切か、これを食べなきゃ死んでしまう、って時に、コンビニでおにぎり一個が10,000円、いつもは100円だけど、これを食べなきゃ死ぬ、あなたは、10,000円で買うか?
【生徒】買います
【塩崎】ところが、コンビニのお兄さんが「あの人が、おにぎり一個を30,000円で買う」って言ってるんですが、どうしますか? と言い出した。どうする?
【生徒】40,000円出します
【塩崎】そのとおり、それが食い物がなくなる世界。お金なんて何の役にも立たなくなる。子供かかえたお母さんは、子供のために10万円でも出すようになる。これが農業が命の産業と言われること。

受験対策にはならないよなあ・・・

2017.08. 7

 先日、今年度の普及指導員資格試験を受験する県下の3年目の普及指導員が集まり、経営指導研修会がありました。
 経営の普及指導活動のスキルアップをめざします。各自、自分の担当する農家さんの経営状況を把握して、これにどのように支援するか、年度末に向けた経営の普及指導活動を、PDCA(plan-do-check-act)していきます。
 私も講師として参加し、午後の時間を担当しました。


 親子ほど年が違う彼らに対して、何をどのように伝えれば良いのか、悩むところですが、どう考えても「現場で顧客のニーズに応える」ためにどうしたらよいのかは、やはり「いまどき、何なんだ」と言われそうな精神論になってしまうところは、否定できない気がします。


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こんなスライドです、ほとんど精神論でした・・・


 「話するけど、教科書は無(ね)え、自分の経験則、体験談でしゃべる。自慢話に聞こえるなら、それでも結構。経営再建やってりゃ、現場では口に出して言えないことだらけじゃ。そんな現場では、普及員は、知りませんとか、できませんとか、言えねえ。やるしかないんじゃ。きれいごと抜きじゃ」なんて、思っていてもそんなに、強くは言えませんでした。


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午前の部、皆さん、真剣です

後継者育成?

2017.07. 4

 少々、ネタ切れの感があるので、今回は風向きを変えてみます。
 この春、高校に入学した我が愚息、春休みから鍛えてやろうと、農作業に染め始めました。「変なバイトをするくらいなら、父ちゃんのカボスを手伝わんか? ●●円にはなるぞ」と言ったところ、金額につられて即答。「俺、やる!」
 元々体を動かすのは好きなタイプ。ファッションも決めて、結構やってくれているのですが、時にはサボりたいようです。


 農業の後継者不足が叫ばれ始めたのがいつ頃かはわかりませんが、少なくとも、きちんと儲かるなり、適切な労働対価が期待できるなら、担い手不足にはならないはず。


 少し慣れた程度の草刈りでも、自慢げに作業している姿を見て思うに・・・・


 親とは言わず他者から認められて、そこに楽しさが加われば、少年期の実体験は、必ずやその方向に将来を向かわせる、あるいは、将来の選択枝にその実体験が有効に作用すると、自分自身の体験からも実感する今日この頃です。


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左 :もぎ残りを落とせ、と、木登りを楽しんでいるような感じ
右 :知り合いの庭の草刈り


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初体験、結構うまい(親バカですいません)

19年の歳月

2017.06.14

 前回のつづきです)
 現任地、前回は行政担当で勤務しましたが、当時、ある事業の担当をしました。
 その時は、地域の先導的事例としてがんばったわけですが、以来19年。1haのハウスが約4倍です。
 代表者とも気軽に話せる間柄ですし、規模拡大したとも聞いていましたが、ひさしぶりに訪れて、実際に目の当たりにすると、驚きでした。


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壮大なハウスの軍団、になっています


 普及活動は、農家さんの立場に立って「農家目線で」と、よく言われます。
 その「普及目線」で行政をやっていく、いろいろな施策を活用して経営展開させる、そんな気持ちで活動していますが、やはり最終的には本人の経営能力と言わざるを得ません。
あの時挑戦してよかった、との思いを強くした一日でした。
 そしていま、この地域は保育所が順番待ちで、アパートも足りない中山間地域になっているのです。
 何をか言わん・・・・。です。


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今年の受験生のH普及員。経営者ともずいぶんやりとりをしていますが、「どうすれば、こんな風になるんだろう」という感じで話を聞いていました

就農状況調査

2017.06. 8

 新規就農者の確保は、全国共通の普及課題かと思いますが、この日は、経営継承して就農したSさんの状況調査です。
 本人が色々と答えている後ろには、「本当かよ~」みたいな感じで、ほほえんでいるご両親がいます。
 自宅周辺の調整作業場の装備状況や広大な圃場を見せてもらい、感服したのは私だけでしょうか。こんな経営であれば、後継者はみんな帰ってくるよなあ、と思った次第です。


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左 :関係者あげての支援。色々と聞くにも、ベテラン普及員の味があります
右 :畑の野菜をほめるべきか、きれいな青空に感動すべきか。普及員でよかった、と思う瞬間でした


 この地域はもともと畑作地帯で、最近では露地野菜や施設野菜の一大産地。
 基幹産業は農業です!! と叫べる、わが県で間違いなく中山間地域の一等地。
 ですが、地元の保育所は定員オーバーで、すぐには入れない状態です。少子高齢化に歯止めをかけるのは地域農業、とでも言わねばなりません。


 そこで気をつけたいのは、「数件の大規模農家だけでは、こうはならない」ということ。地域の皆さんが産地としてバリバリやっているからこそ、保育所が足りないほどの『中山間地域』になっているということです。

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