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埼玉県
高橋正浩

ねぎ畑で大麦のリビングマルチ栽培に取り組む

2012.08.23

 JA埼玉ひびきの児玉地区葱部会(会員32名)は、平成24年8月17日(金)、本庄市児玉町内でねぎの生産安定に向けて現地検討会を開催しました。


出荷間近の夏ねぎ(8月17日撮影)

 当日は、会員18名のほか、JA児玉営農経済センター職員等が出席して、テーマを大麦リビングマルチ栽培技術に絞り、検討が行われました。 

 リビングマルチは、「生きた植物で畑を被覆する」という意味で、ねぎとねぎの条間に大麦を栽培して、天敵を温存させてアザミウマ類の被害を軽減するとともに、地温上昇を抑えてねぎの生育停滞を回避するほか、土壌水分の保持や土壌中への有機物供給などの効果がある栽培技術です。

  
左 :大麦播種後14日目(7月13日撮影)  
右:秋冬ねぎの条間に育つリビングマルチ用大麦(8月10日撮影。大麦播種後42日)


 葱部会では、今年度から本庄農林振興センターとJA児玉営農経済センターの協力を得て、本庄市児玉町飯倉地区の葱部会会員ほ場に大麦リビングマルチを利用した展示ほ15aを設置して、技術検証を行っています。
 展示ほでは、5月21日にねぎをチェーンポット簡易移植器により定植し、6月29日にリビングマルチ用の大麦をクリーンシーダーで10aあたり1.3kg播種しました。

 当農林振興センターでは、展示ほにおける大麦播種後の経過と、今後のねぎの管理について指導しました。

 ねぎ生産者との意見交換では、「ねぎの生育に対して、大麦の草勢が弱いため、ねぎの定植と同時期に大麦を播種したほうが良いのでは」、「播種量を増やしたほうが良いのでは」などの意見が出されました。検討結果として、ねぎの条間に大麦が覆うくらい生育しないと効果を期待することはむつかしいと思われました。


 
左 :ねぎ生産者に生育経過を説明する普及指導員  右:生産者と意見交換


 本庄農林振興センター管内では、現在、大麦を利用した栽培面積は約1ha程度です。今年度は、普及活動計画に取り上げ、大麦を利用したねぎの生産安定を目指し、リビングマルチ栽培の普及に取り組んでいます。
今後も展示ほの生育経過を確認し、生産者に情報提供するとともに、技術の普及と啓発を図って行きます。

高橋正浩

埼玉県の本庄農林振興センター農業支援部技術普及担当で野菜・工芸作物(茶)を担当している高橋です。主な活動エリアは本庄市です。また、青年農業者・女性農業者チームの一員として、若い農業者等の育成、活動支援を行っています。

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