普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2015年2月

北海道
田所由理恵

誕生! アスパラペースト加工品

2015.02.26

 過去に何度か経過を紹介した、アスパラガスに付加価値をつける活動ですが、実は昨年春に加工業者との連携の中で新たな課題が生じ、活動が一旦停止状態に陥りました。

 関係者一同、どうしたものかと頭を抱えている間にアスパラガスの生産時期が終わり、解決策がないまま"沈黙期間"を過ごしていたのですが、平成25年度の活動で、試用・試作に取り組んだ飲食店が、商品開発を行いました。


 その名も、「アスパラペースト」(アスパラガスペーストと塩麹を合わせたペースト)、「アスパラガスと塩麹のドレッシング」、「アスパラジャム」の3品。


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左から「アスパラペースト」(アスパラガスペーストと塩麹を合わせたペースト)、「アスパラガスと塩麹のドレッシング」、「アスパラジャム」


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左 :平成26年10月北海道新聞で紹介
右 :函館市内で開催された催事にて好評販売


 昨年10月には地元の新聞にも紹介され、「どこで手に入るの?」の問い合わせも多かったのですが、製造が間に合わない(好評で...というよりは、飲食店さんが忙しくて手が足りない事情でした)という事情もあり、なかなか地域の中にも出回っていませんでした。


 そのような経過の中、今年に入ってから本格的な製造販売が展開。
 今は地元の道の駅でも日常的に購入出来るようになり、現在文字通り「好評発売中!」です。


 さて、このうれしい展開の中で、"沈黙期間"を終了させなければなりません。
 起死回生の策もないまま、取りあえず(?)、アスパラガス生産組合と商品開発に取り組んだ飲食店がお互いに面識がない、というのもどうか...と、懇談の場を設けました。


 かしこまった懇談会ではなく、「飲食店さんで昼食をいただいた後に話しましょう!」のラフな感じで話し合ったのですが、お互いの状況の確認、今後の方向性やこれからの取組等々、年代も業種も違う二人でしたが地域の産業や地域振興を目指す部分では共感する点も多く、妙な意気投合感があったようです。
 そして...その翌日、この生産組合長は、早速課題解決に向けての行動開始!


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飲食店でおいしいランチをいただいた後に懇談しました。
アスパラガス生産組合長(左)と飲食店主(右)


 コーヒーをいただきながら話題に出た「将来的にはアスパラガスとペースト加工品のセット販売も!」も夢ではありません。頭を抱えたまま"冬眠"していたこの活動に、春の訪れを感じます...(^^)

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

blog_hukyu_kasahara_f.jpg 青森県
笠原 均

老眼!?普及指導員お薦めツール(おまけ)

2015.02.19

 同タイトルの最後の投稿は、平成26年の暮れだったと思いますが、実は「最終回」を投稿したあと、読者から、とても面白いアドバイスをいただきました。せっかくですので、再度、投稿します。


 その内容とは、


「すりガラスを使うと、無影撮影ができますよ!」


というものでした。


 確かに普通に撮影すると、こんな感じ。


kasahara_15_1.jpg
ばっちり影が落ちて、陰になる部分がよく見えません。


【さっそく、無影撮影に挑戦】
 アドバイスによると、被写体の下にすりガラスを置くと、被写体の下に影が落ちず、「宙に浮いたような見やすい写真」になるということです。


kasahara_15_2.jpg

 
 予算と時間がなかったので、ざっくり撮影してみましたが、赤く丸をつけた被写体の下には、確かに影が落ちていません。この方法は、なかなか使えそうです。おそらく、ライトをもう一方から当てれば、全体に光が回った「見やすい」写真になりそうです。


【こんな感じでやってみました】
 まず、白い紙を敷き、すりガラス(撮影では、プラスチック素材の型ガラスタイプを使用)を置くのですが、その間にスペーサーとして本をはさんでいます。これでできあがりです。


kasahara_15_3.jpg


絵にしてみると、こんな感じ
kasahara_15_4.jpg


【プラスチック素材を使ってみたのは】
 アドバイスではすりガラスを勧められましたが、私は、30cm×45cm、2.5mm厚のプラスチック素材を使ってみました。600円程度で購入できます。


 プラスチック素材を使った理由は・・・
(1)壊れにくく、軽く、安全性が高い。
(2)カッターで簡単に加工ができる。
(3)ホームセンターで簡単に手に入る。


という感じです。残念ながら、細かく乱反射する「すりガラスタイプ」のものは見あたりませんでした。やむを得ず、凹凸が大きい「型ガラスタイプ」を使用してみましたが、影を落とさないという目的は果たせたようです。


 まだまだ、改良の余地はあると思ってましたので、何か新しいアイデアがひらめきましたら、話の種にしてくださいm(_"_)m


 最後になりましたが、もう一つ、メールの中に貴重なアドバイスがありました。
私は、前回のブログの中で、撮影中に虫が動かないように保冷剤で虫を冷却すると良いと書きましたが、

「保冷剤を使うより、虫をそのまま冷蔵庫にぶち込んでしまえば、より手軽ですよ」 ということです。


「それは、すばらしいアイデアです!」

と言いたいところですが、
そんなことを自宅でしたら、家族から怒られてしまいますよね!
( ̄∇ ̄;)A


※注意
今回の撮影には、マクロレンズ付きスマホではなく、机の脇においてあったデジカメを使ってます。

笠原 均

青森県の普及指導員です。桜で有名な弘前城のある中南地域に、4年前から勤務しています。もともと埼玉の出身ですが、20年ほど前、青森の人と風土に惚れ込んで、ここに住み着いてしまいました。ちなみに担当しているのは、青森の花きの振興と、担い手農家の支援です。

大分県
塩崎洋一

肉用牛産地活性化研修会

2015.02.12

 牛ネタが続いて恐縮です。
 私の管内は、肉用牛の繁殖地帯と言えます。もちろん、産地のサイズは小さく、地域の名前がブランドとして使われるほどでもありません、しかしながら、管内の畜産状況を見れば、肉用牛の他には酪農も養豚もほとんどないので、そういうことになります。


 さて、県内の子牛市場は毎月開催されて、これに管内からも月平均20~30頭の出荷がされています。もちろん、この子牛のほとんどは肥育農家が買って行きます。
 がしかし、その子牛の売れていく価格やセリの状況を見ると、なかなか肥育農家がこぞってセリ競い、落札されてはいないのではないかと思う感があります。

 そんな中、肥育農家の話を聞く機会は個々に断片的にはあります。ところが、地元に専業肥育農家が1戸しかないような管内では、肥育の話などをじっくりと聞く機会はなかなかありません。
 ましてや、昨今のような子牛の高値相場が続く中では、やはり肥育農家は大変なのではないだろうか。そんな中で、長い目で見て、肥育経営が続くというのは、どういうことだろうか、という声も出てきました。


 そこで、県内肥育経営の事例として、肥育の生産者組織の会長の話を伺うことになりました。


blog_shiosaki47_1.jpg
管内農家の半数を超える参加がありました。高齢化の波はわが管内だけでしょうか


 講師はこの道40年の肥育農家です。私は新入りの頃、この農家にはお世話になりました。普及活動の裏技を習ったのは言うまでもありません。


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『継続は力なり』と題しての講演でした。本当に続けてこそ、の意義があるお話でした。


塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

大分県
塩崎洋一

肉用牛繁殖経営改善の技術

2015.02. 5

 県内の肉用牛繁殖経営を対象に、繁殖成績向上の勉強会が開催されました。管内からも10人を超える農家さんが出席。わが管内の状況からすると、参加の動機は何であれ、素晴らしいことだと感じました。


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開会のあいさつは県の肉用牛生産者連絡協議会の会長です


 露地栽培の果樹では、収穫量に裏年表年がある話は皆さんご存じかと思いますが、実は、肉用牛の繁殖経営においても、子牛を出荷する頭数に裏年表年があるのです。
 あまり聞かない話ですが、これについて少々・・・・


 牛の妊娠期間は284~285日ですので、順調に妊娠を続ける牛の場合は、1年365日の中で、おおよそ毎年出産を迎えることができます。ただし、牛の場合はほぼすべて人工授精で妊娠させるので、このタイミングを押さえる必要があります。
 出産後、タイミングのサインを1度見逃すと、人工授精の機会は次は約3週間後になります。これを数回見逃すと、1年のサイクルで子牛が産まれないことになるのは、誰しも解ります。


 さらに、出産前後は人間でもきついものがありますが、母牛も、出産前後の飼養管理によっては、これまた次の人工授精のタイミングを見落としやすくなります。見落としやすくなるというよりは、母牛が疲れていたりコンディションが悪いと、サインが弱くなるのです。

 つまり、1年に1度の出産をキープするためには、牛のサインを見逃さないこと、サインをはっきり出せるように飼養管理する、特に栄養のバランスを考えたエサを与えることが、重要になります。そして、最大のポイントは、この二つがどちらも経営者自身の意識によるところが大きいということなのです。牛やエサの責任ではないのです。
 そんな中、今回の勉強会では、いかに妊娠させるかの技術を学びました。


塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

富山県
柳瀬美智代

稲作農業の体質強化事業の推進

2015.02. 3

 今回の補正事業の対応では、全国の農業関係者が大変忙しい状況です。
 詳細が決まらないうちに、締切が1月30日と、とてもタイトなスケジュール。できるのか! と不満が出そうになりますが、まずは動かないと進みません。
 農家への説明会、地域別の取組メニューの整理などやるべき事が山済みです。どのメニューが取れるのか、農家と一緒に考えて、経営全体の低コストにつながるように支援したいと思います。


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説明会で説明する私
農家からは具体的な事例が質問され、返答に困っています。
「・・・・」
わからない点は確認して連絡します。


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生育調査
生育診断のメニューに取り組む方は、草丈、茎数、葉色の調査が必須です。


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追肥作業
暑い時期の作業は大変苦痛です・・・


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追肥作業を流し込み肥料で・・・・
作業の軽減につながります。


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流し込み除草剤
これも省力化です。用水量が十分にないと難しいのですが。


 低コストが手抜きになり収量減少にならないように、しっかり指導する必要があります。
 27年度も忙しくなりそうです。


柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

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