普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2014年2月

北海道
田所由理恵

消費者に教える農業者達

2014.02.27

 消費者に教える農業者達、加工品づくり以外にも大忙しです。

 先日、道の駅もんじゅ(上ノ国町)で「豆腐づくり体験会」が開催されました。
 講師は、加工グループ「ばっけの会」の皆さん。
 ※ばっけの会の紹介はこちら(pdfファイルが開きます)

 いつもは自家用に作っている豆腐づくり(販売はしていません)の"腕"を買われて、この日の講師に選任されました。


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左 :講師のばっけの会の代表の丸山由美子さん(左)。他の会員の皆さんもサポートについています。
右 :「男性が一人だから気おくれして...」という男性参加者は、豆乳をしぼる作業で大活躍!


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「タマフクラ」で作った豆腐(左)と「越前みどり」で作った豆腐(右)。色の違いがわかりますか? 越前みどり豆腐は寄せ豆腐でいただきました。


 当日作った豆腐は「タマフクラ」と「越前みどり」の2種類の大豆で、合計約8kgの豆を使用しました。大豆はもちろん会員の皆さんが生産したもの。
 なごやかな雰囲気で豆腐づくりは進み、大豆の品種の特徴や、どこで手に入るのか、豆腐づくりのコツやポイント、失敗談まで、色々な情報交換で盛り上がり、あっという間の2時間。


 できあがったばかりの豆腐の試食をしながら、「今度自分達でやってみる!」「大豆はウチにあるので、分けてあげるよ」「一緒にやらない?」と同じ町に住む農業者者と消費者、消費者同士の距離がグッと縮まり、次の発展が見えたこの活動。


 さて、普及センターは...というと、全工程の中でサポートする場面があまりなく、会員の皆さんの充実した様子を確認し、参加者の皆さんのやりとりに耳をそばだてながら、越前みどりの寄せ豆腐をおいしくいただきました(*^_^*)


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左 :できたての豆腐を試食。「みんなに食べてもらいたい」と、会員から枝豆の赤飯なども振る舞われました
右 :「大根のヤマブドウ漬」。左端に写っている「手づくり三升漬」は、できたて豆腐に合う!!

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

大分県
塩崎洋一

パソコン簿記活用研修会

2014.02.21

 時節柄、簿記の話題が活発に飛び交うようになりますが、これはきっと私の管内だけではないと思います。
 私自身、正直に言うと、パソコン簿記はとっても苦手です。
 思い起こせば、バージョン1が登場した平成の初めの頃、少し関わった程度で、その後は7、8年ほど普及活動から遠ざかっていました。バージョンアップしたソフトを開いても、浦島太郎の状態です。


 一方で、経営に関しては、法人の決算書を見ながら、パソコンを使ってキャッシュフローを作ったりしていましたから、そこには「簿記と経営は深い関係はあるけれど、やっぱり別物」という意識がどうしてもあります。あるいは「経営者はできた決算書を見て、判断する、決算書を作るのは別の仕事では」というところが、どうしても頭から離れません。


 もちろん、勘定科目の相手方がどのように動いているかが解らないことには決算書を解読できないので、そうした意味合いからのスキルアップには気をつけていました。しかしながら、そうした自分自身のやっていることとは別の世界でパソコン簿記が展開していたのだと痛感しています。


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参加した農家さんには、日ごろから部門担当者がフォローしてます


 ところで、先日質問があった内容ですが、本人の作業終了までの時間のほとんどが、パソコン簿記の使い方そのものが解らないことに起因していました。つまり、手書き簿記なら10分もかからない話だったのです。


 普及活動や行政の仕事では、手段と目的を間違うなとはよく言われますが、農業経営と普及活動の関係において、このパソコン簿記の扱いはどうなっているのでしょうか。こんなことを悩んでいるのは、もしかすると、自分だけかもしれない。私の中では、これまた20年来の疑問となっています。

塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

富山県
柳瀬美智代

そば料理コンテスト、開催

2014.02.17

 今回が2回目となったそば料理コンテスト。
立山町のそばのPRとそばの新しい食べ方を提案してもらおうと立山町そば推進協議会が企画したもの。


 農家らで構成する立山町そば推進協議会は生産だけでなく、販売も手がけています。おもな商品は乾麺で、過去1年間の売り上げが340万。昨年は地場農産物を活用した商品として、県や町のお墨付きもいただきました。
 販売にはずみがつけば、栽培する農家も元気になります。

 「そば料理コンテスト」は地域活性化、消費者へのPRのための「ことづくり」。単なる栽培指導だけではなく、地域を動かすしかけづくり。普及の重要な役割です。


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開会式であいさつする町長
町長までがあいさつに来られて、エプロンした参加者が恐縮していました。


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最優秀賞 そば粉部門「そばクレープ」
子供が喜んで食べそうな、洋風料理です。


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最優秀賞 そば部門「もっちりカリカリ里芋のエスニック揚げ」
カリッとしたそばの衣と、ピリッとしたチリソースが絶妙でした。


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表彰式 
優勝した主婦は、料理が大好きというだけあって、さまざまなアドバイスをくれました。
「かぼちゃをおいしく食べたいのだけど・・・」「クリームチーズが合うわよ」と、料理の引き出しが多く、私も参考になりました。


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私の料理も優秀賞を獲得しました
県外(群馬県、静岡県)からも応募がありました。群馬県の方は、さすがに来てもらう事は申し訳ないので、私が代理で料理しました。

「水キムチそば」
食材に立山町のミズナ、大根、リンゴ、洋ナシ、ニンニクを使用しました。あっさりして、好評でした。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

大分県
塩崎洋一

自給飼料調査

2014.02.12

 管内の肉用牛農家さんが自給飼料を購入するに当たって、ロールベールの個数だけではなかなかkg単価が解りにくい、とのことで計量に向かいました。
 もちろん、JAさんや市の担当者も一緒です。
 普及としては、実際にどのくらいの重量になるのかを把握して、他の場面での収量把握に役立てたいとも考えました。
 都合60個。写真にありますが、軽トラックで牛の体重計を持ち込んで量りました。


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この日は午後から寒風が吹き荒れてきました。寒かった・・・・。だけど、農家のためなんですよね~、とみんなでがんばりました 


 ところで、このロールベールを生産したのも肉用牛農家ですが、自給飼料生産で本当に経営の低コスト化は成されているのかが、私の中では実は普及活動開始以来、二十数年間にわたっての疑問なのです。


 もちろん、その政策を否定するつもりはありませんので、言い換えれば、その経営体において、自給飼料生産は低コスト化の手段として有効か、常に柔軟に考えておかねばならない、というところです。


 たとえば、季節によっては、自給飼料生産に追われるあまり、肝心な牛の繁殖管理などが手薄になって、結果的に売上の減少になるというようなリスクの存在です。
 あるいは、日本の気候から、生産する自給飼料の品質が安定せず、酪農などでは搾乳量に影響が出るというリスクもあるでしょう。


 逆に、自給飼料生産により堆肥の有効活用が図られるというメリットもあるでしょうが、リスクとメリットのバランスをどう考えるか、経営を取り巻く環境と合わせて、経営者の判断が分かれるところかと思います。
 私としては、まずは自給飼料を作らねばならないという前提からの話だけは、極力避けるようにしているところです。

塩崎洋一

大分県南部振興局で経営全般と肉用牛の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

北海道
田所由理恵

「連携」から得るもの

2014.02. 7

 当普及センターがある江差町は、古くから北前船で栄えた歴史深い町です。
 年間を通して特徴的なさまざまな催しが行われるのですが、2~3月には「江差・北前のひな語り」が開催されます。 (詳しくはこちら

 開催にあたり、1月末にひな人形を展示する「ひな語りサポーターズ」の活動に、"白羽の矢"があたりました。
 「...なぜ、私が...?」とつぶやく私に「商工や観光関係部署との"連携"だから!」と先輩普及指導員(確かに、農商工連携という仕事もしていますが...)。


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商工関係者・町民・有志等の"ひな語りサポーターズ"が、3日間かけて120セットのひな人形を飾ります。(写真は檜山振興局ホームページより~私は情報収集に集中しすぎて、写真を撮るのを忘れてしまいました) 


 当日、集まった商業者・観光協会・町・振興局・一般町民等、約20名は4班にわかれて、各場所でひな人形を展示します。
 私が割り振られた班は、商店、振興局、一般町民の方々等5名(もちろん、皆さん初めて会う方です)。"転んでもタダでは起きない普及指導員"としては、ひな人形を飾りながら全身をアンテナにして情報収集! に励みました。


 雑談から雑談じゃない話まで取り混ぜてひな人形とともに組み立てること2時間、さまざまな情報を得ました。商業者としても町の過疎化に危機感を感じていること。町を訪れる人口と、町に滞在する時間を延長することが切り口と考えていること。そのための具体策を検討していること...等々。
 この、「具体策」のあたりで、地域農業が刺さって行けそう! の感があり、これからの活動のヒントになりました。


 最初「...なぜ、私が...?」と思った"連携"活動でしたが、日ごろあまり接することがない商業関係や一般住民の方々の地域を思う気持ちに触れ、また、解決への新しい発想や切り口に、得るものが大きい活動となりました。

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

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