普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2013年8月

大分県
塩崎洋一

鳥獣害対策か動物愛護か

2013.08.28

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牛小屋の奥に、なにやら怪しげな設備


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中をのぞくと「うり坊」でした


 3週間前にもここを訪れましたが、実はその時、この子たちの誰かと思われる子が、牛舎入り口の藪の中にいました。
その後、兄弟そろって罠に入ったとのことです。


 中山間地域では、さまざまな鳥獣害対策がされていますが、耕作地周辺に牛を放牧すると、イノシシの被害は大きく軽減できるようです。もちろん、電柵やネットの併用が何よりですが・・・・

 ところが、ここでは牛が牛舎に繋がれているため、イノシシたちはわれらが天下とばかりに出てきます。
 このかわいいうり坊がこの先どうなるかは聞きませんでしたが、管内では、人間よりイノシシの方が生息密度が高いような状況ですから、安易に動物愛護的な行動をとってしまっては、人間の社会生活が成り立たなくなる恐れがあるのです。


 自然界における人間社会の何が原因で、こうした状況をもたらしたのか。
あえて『状況』としか言いませぬが、農業や中山間地域に関わる私たちとしては、その任務の目指すところ、根本的に見直す必要があるのかもしれません。

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

大分県
塩崎洋一

牛の体重計

2013.08.19

 牛の飼養管理が適切か否か、特に与えた餌が計算通りに身についているか、肉用牛であれば、肉になっているかを見ていく重要な物差しが体重であることは、いうまでもありません。
 酪農で乳を搾るのであれば、まずは乳量です。この場合は酪農家の搾乳施設で計量できますが、肉用牛農家の場合は、生まれた牛たちを、一定の時期に体重測定をすることがポイントです。
 肥育農家でも、素牛を導入した後に、餌の設計に応じたDG(デイリーゲイン:1日増体量)を示しているかを把握します。


 わが管内にも、これを把握する牛用の体重計(牛衡器(ぎゅうこうき))があります。
JAの肉用牛部会か何かで購入し、どこかの農家の庭先に雨ざらしになっていたものが出てきたのです。


 早速、一人でも運搬できるように、軽トラの荷台の高さに合わせた置き場所を作らせてもらいました。
また、雨ざらしでさびていたのでペンキも塗り直して、計量検定所に持ち込んで、検査もしてきました。
 これを使って、早速子牛の飼養管理の見直しにかかろうと思います。


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前任地では、可動式のものを作成しましたが、今回は、簡易に固定式です。
この柱の上に鋼管パイプを置いて、体重計をスライドさせます。


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ワイヤーサンダーで浮いた錆を落とし、塗り直しました。
高校大学時代にやっていた、鉄工所での塗装作業が役に立ちます・・・・


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こんな感じで置いておけば、ひとりで軽トラに積み込めます

塩崎洋一

大分県豊肥振興局で経営全般の普及活動を展開中です。大分県臼杵市生まれ、九州東海大学卒。昭和63年に畜産普及員で採用されました。実家は平成6年まで肥育農家でした。

富山県
柳瀬美智代

稲、刈り取りは早めに開始!

2013.08.14

 連日の猛暑で、稲の生育は10日以上早まっています。
富山県の早生(わせ)「てんたかく」は、お盆明けの8月17日頃から収穫が見込まれます(平年は8月30日)。

 主力品種コシヒカリも、9月3日には成熟期を向かえそうです。
 昨年は、胴割米の発生で品質が大きく低下しました。この対策として、刈り遅れない!
刈取時期を前に、あの手この手で適期刈取を呼びかけています。


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適期刈取現地研修会
「平年より2度高く推移しているため、刈取は早まります」
地元で頼りになる農協の営農指導員を集めて現地指導。関係機関で共通認識をもち、このあと、地域ごとに指導します。


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平均的な穂を抜いて、籾の黄化率を見ます


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シャーレに並べた状態
左 :黄化率(30%)
右 :黄化率(65%) この状態ならあと4日で刈取できます。


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地域の適期刈取表示札
農家が見るのは地域の表示札。なるべく多くの人の目にふれそうな圃場に設置します。


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農業試験場との連携 (クリックすると拡大します)
稲の登熟状況を数値で公開中。
①籾の黄化状況、②籾の水分 ③青米比率 ④胴割発生率 を月、水、金とリアルタイムに更新します。


 最後の正念場、県下あげて胴割米発生防止に全力投球です。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

長野県
平谷敏彦

要警戒! オオタバコガ

2013.08. 9

 勤務する諏訪農業改良普及センター管内が、花の大きな産地であることは以前にもご紹介しましたが、その主力品目であるキクやカーネーションではハダニ、アザミウマ類、アブラムシなどの害虫が発生しその防除に大変苦労しているのが実状です。

 それに加えてこれらの品目ではオオタバコガが蕾に産卵し、孵化した幼虫が花蕾に食入するという被害もあり、場合によっては信用問題に発展することがあるため、その防除も重要な作業となっています。


 そこで普及センターでは、フェロモントラップにより週に1回発生量を調査し、データを直ちにJA等の関係機関に連絡し、農家に適期の防除をしてもらえるよう呼びかけています。


フェロモントラップ.jpg  発生ピークを迎えています.jpg
左 :フェロモントラップ / 右 :発生ピークを迎えています


 ちょっと気持ちの悪い写真ですが、粘着板に大量のオオタバコガが誘引されているのがわかるかと思います。
 粘着板の真ん中に灰色に見える丸いものがルアーと呼ばれるもので、ここから出るメスのフェロモンに誘引されたオスを数え、発生消長を把握します。


 先週、今週と発生量がピークを迎えたため、農家に現実味と危機感を持ってもらえるように、JAの担当者とも相談し、通常市況情報の横にグラフだけで流している情報に加え、実際の粘着板を一緒に掲示することにしました。


市況情報の横に.jpg  最盛期の選花場.jpg 
左 :市況情報の横に / 右 :最盛期の選花場


 ところで現在は、旧盆に向けた花の出荷が最盛期を迎えています。
 信州諏訪から出荷される高品質の花きを、どうぞご愛顧ください。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

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