普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2012年12月

岩手県
吉田 泰

ほうれんそうの品質向上に向けて!

2012.12.28

みなさんこんにちは! 
今回は久慈地域で先日開催された「県北圏域ほうれんそう生産者技術交流大会」のようすについてご紹介します。


前回、生産者と関係機関が集まって行われた実績検討会において、来年の取組みの1つに「品質の確保」が挙げられ、ていねいな調整作業をいま一度取組むことが確認されました。

今回の交流大会では、生産者の方を対象に、安定生産と品質向上対策を中心とした研修内容となっており、その中の品質向上対策について、私から説明を行いました。



市場を交えた査定会の結果や、JAや研究センターで調査した品質低下の要因を紹介することで、参加した生産者は、県内産のほうれんそうの品質がどのように捉えられているのか、品質を向上するために何が必要なのか理解されているようすでした。


岩手県の県北でも、最近の夏は猛暑になることも多く、品質の低下が懸念されることから、土壌消毒やかん水など、新たな技術を取り入れて安定生産につなげるとともに、ていねいな調整作業を実践し、岩手県産ほうれんそうの品質向上につなげていく予定です。

吉田 泰

岩手県中央農業改良普及センター軽米普及サブセンターで葉菜類の担当をしています(岩手県の県北にあります)。県内の葉菜類産地を対象として、安定生産に向けた課題解決を図っています。

北海道
田所由理恵

女性農業者、がんばる!! <前編>

2012.12.27

~檜山の郷土食を伝えるお母さんたち~


 12月14日、乙部町民会館において「檜山農村女性フォーラム」が開催されました。
 檜山農村女性グループネットワークと北海道檜山振興局が主催するこのフォーラムは、今年度のテーマを「檜山の素材で味(あじ)興(おこ)し~食育でつなぐ未来の食卓~」とし、ネットワーク会員、各町、JA、振興局、普及センター等83名が参加しました。


 第Ⅰ部の試食交流会では、檜山南部の女性グループ(9グループ)が、地元の食材を使った地域に伝わる伝統食や自慢の加工品等を持ち寄りました。
 昔ながらの郷土食や工夫を凝らした加工品など、ざっと数えて20品目以上(漬け物は種類が多すぎて...)。かぼちゃしるこ、おはぎ、ふきんこもち、塩おでん、きんぴらごぼう、etc... 料理名だけでは伝わらないでしょうが、各料理に使われている地元の食材や作り・伝えるお母さんたちの微妙なさじ加減により、何とも言えないふるさと檜山の味が勢揃いしました。

 出品した皆さんは、試食をすすめながら、素材やこだわりを紹介したり、レシピ交換をしたり...。
あらためて、檜山の豊富な食材を五感で確認することができました。


  
出品者と会話をしながらのバイキング方式で、試食が進みます


  
テーブルいっぱいに並んだ数々の伝統食


 ここで1品、当日に出品された檜山の郷土食をご紹介!


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その名も「ふきんこもち」です。


  「ふきんこもち」は、生のジャガイモをおろし金で粗くおろしてふきんでしぼり、しぼり汁の底に溜まったデンプンとしぼりかすを混ぜて団子状にしたもので、農村地域の日常食としてよく食べられていました。檜山はばれいしょの産地で、地域を代表する郷土食のひとつです!


作り方や食べ方は、こちらをご覧下さい(檜山振興局農務課のホームページ)


 第Ⅱ部では、加工品開発や加工品の賞味期限設定に関する講演会を行いました。
メモをとったり、うなずいたりしながら聞く参加者のみなさんから、今後どのような"檜山の素材で味興し"が生まれるのか楽しみです!



座学の講演会ではみなさんの目が真剣!

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

北海道
田所由理恵

檜山の青年農業者がんばる!!

2012.12.25

~檜山青年農業者会議「畑人(はたけんちゅ)の集い~


 みなさん、おひさしぶりです!
 3年ぶりの再登場で、北国情報をお届けします。

 今年度から勤務している檜山(ひやま)農業改良普及センターは、北海道の南西部、日本海に面した町「江差町」にあります。
 檜山地方の農業は、全道平均に比べると経営規模は小さめですが、水稲やばれいしょを中心に、野菜、豆類、花き、酪農、肉牛、養豚などの他、地元の焼酎工場と連携したさつまいも栽培や、奥尻ワイン用のブドウ栽培等、様々な農業が行われています。


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檜山管内
(檜山振興局のホームページより)


 さて、去る12月10日、檜山農業改良普及センターで、檜山青年農業者会議が開催されました。
 この大会は檜山南部地区青年農業者グループ"菜培men"(さいばいめん)と北海道檜山振興局との共催で、当日は檜山管内の青年農業者、各町、JA、振興局農務課、普及センターら35名が出席しました。

 第Ⅰ部では、この一年間取り組んで来た技術改善プロジェクトや組織活動、アグリメッセージを発表し、指導農業士・農業試験場の普及指導員から助言やアドバイスや、活動に対するエールが贈られました。



左 :緊張の中、一生懸命に発表する青年達!


  
左 :助言者のアドバイスにうなずく一同
右 :聞いている参加者も真剣です! 


 第Ⅱ部では、「農業法人について」をテーマに、当普及センター山口主査(生産合理化・組織化)から話題提供の後、グループに分かれてのブレーンストーミングを行いました。
 「近年のシャイな青年達、話を引っ張るのに苦慮...!?」と思っていたら、そんな心配はまったくなく、積極的な発言が出るわ出るわ... 「自分だったらこんな営農をしたい」「それなら○○した方が良いのでは?」etc...

 これからの地域農業を支える青年達が、地域を越えてお互いの意見を交換しながら学んだ、有意義な大会となりました。


  
ブレーンストーミングはとても盛り上がり、時間不足に...



出された意見を貼り出して整理します


 当日を迎えるまでの間、夜遅くまで普及センターで準備を進めてきた青年達と、優しく(時には厳しく?)誘導・指導・助言・支援・サポートを繰り返してきた担当普及指導員達! 心からお疲れ様でした!! 


檜山農業改良普及センターのホームページにも掲載しています

田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

富山県
柳瀬美智代

全国初"野生型エノキタケ"の実証栽培、開始

2012.12.19

 富山県内のキノコ生産は主にシイタケ、ナメコ、エノキタケですが、他県での大量生産や外国産の安価なキノコ流通により、県産キノコの価格低下が懸念されています。
 このため、既存キノコと差別化した"新食用キノコ"の開発が急務でしたが、県森林研究所では、立山町吉峰で採種・分離された菌株(野生型エノキタケ)の栽培技術を確立しました。



技術を農家に紹介する森林研究所職員
 

  
通常のエノキタケと野生型エノキタケを比べてみると、大きさが全然違います


 そこで、この技術を農家に勧めています。目的は①冬期は使用しない水稲育苗室で活用する ②冬場の労力活用です。
 今回、農事組合法人Iに働きかけ、実証栽培を開始することになりました。



エノキタケを搬入し、袋を開く農家



コンテナに入れて、育苗室で栽培。
最適気温は10~15℃、だから、冬場がいいのです。


 野生型エノキタケは、市販エノキタケに比べて香り高く、シャキシャキ感に優れています。
今後、農業経営の収益作物として期待されます。農業と林業の連携した新しい取り組みです。


調理しました。バターしょうゆ炒め
黒くなり見映えは悪いけど、ポリフェノールが多く、老化防止につながるそうです

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

長野県
平谷敏彦

土壌断面調査を行いました

2012.12.17

 前回11月22日のブログで紹介した「フラワー・スピリット」代表上條さんのお宅で、収穫が終了したトルコギキョウハウスの土壌断面調査を実施しました。
 基本は土づくりとよく言われ、化学性を測定する土壌診断はよく行われていますが、主に物理性を見る今回のような断面調査は、時間がかかることもあって、そんなに数をこなせる調査ではありません。
 今回はフロリアードで総合1席を獲得した上條さんの圃場ということで、専技団も集まっての調査となりました。



穴掘り開始


 掘ってみると、予想通りというか予想以上というか、ともかく土が軟らかく、作土層が深いのに驚かされました。
 貫入式土壌硬度計は、すっと50cm近くまで入るし、山中式硬度計でも上層から下層までほぼ同じ値で、根の張りも驚異的でした。


  
左 :貫入式土壌硬度計 / 右 :50cm近くまで土がふかふか


  
左 :見事な根張りを見せる土壌断面 / 右 :見事に張った根



自家製の堆肥(まるで市販の培土のよう)


 自家製の完熟した良質堆肥の施用や深耕ロータリーによる耕運で、この立派な土を作り、それによってすばらしいトルコギキョウを生産しているだと、改めて確認できた一日でした。

平谷敏彦

25年4月から諏訪農業改良普及センター勤務、20年ぶりに戻ってきた職場です。慣れない次長職で事務に追われる毎日ですが、花の現場に出ると元気をもらえます。

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