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◆2012年8月

岩手県
吉田 泰

岩手県北沿岸地域におけるねぎ栽培の取組み

2012.08.30

みなさんこんにちは! 岩手県も30度を越える暑さが続いています。
さて、今回は久慈地域で行っている、ねぎ栽培支援の取組みについてご紹介します。
久慈地域は岩手県の北部沿岸に位置しており(図1)、「やませ」が吹く(写真1)などの夏期冷涼な気候を活かして、ほうれんそうが盛んに栽培されており、県内主要産地の一つとなっています。


  
左(図1) :久慈地域の位置 
右(写真1) 「やませ」のようす :冷たい濃霧の風が海から内陸へ吹きます。やませが吹くと夏でも気温が一気に下がります


一方、地域では、ほうれんそうを補完する新たな品目を模索しており、ここ数年はねぎに取組んでいます。
しかし、県北沿岸におけるねぎの栽培は、まだ技術確立されていないことから、久慈農業改良普及センターと当センターが一緒に実証圃を設置して、技術の確立を目指しています。


今回は、実証圃場の生産者と生育状況を見ながら、主に病害対策について、今後散布する薬剤や時期を確認しました。
やませが吹くと葉がぬれるため病気にかかりやすく、そのために昨年は思うような収量が取れませんでしたが、今年は昨年の反省をもとに防除が行われ、おおむね順調な生育になっていました。


  
左 :この日もやませが吹いていました
右 :病害対策について打ち合わせ


今後も栽培管理を確認しながら、地域での普及に向け、栽培技術の確立につなげていく予定です。

吉田 泰

岩手県中央農業改良普及センター軽米普及サブセンターで葉菜類の担当をしています(岩手県の県北にあります)。県内の葉菜類産地を対象として、安定生産に向けた課題解決を図っています。

富山県
柳瀬美智代

6次産業化への取り組み

2012.08.27

昨年6次産業化法人に認定された農業法人が、販売に向けての取り組みを進めています。
(農)Iは、今年3月にみそ加工施設を整備し、4月に1.6tを仕込みました。
今年の10月に東京の物産展に販売する予定で、販売に向けて、取り組みを進めています。


農業生産は得意ですが、加工、販売は未知の分野です。
商品の味も大事ですが、消費者をひきつける見ばえはもっと大事です。
「ネーミング」「商品シール」をデザイナーと一緒に話し合いました。



加工作業


  
左 :デザイナーと打合せ 「どのような、ネーミングにしよう?」
右 :包装業者と打合せ  「主婦が買いたくなる容器は?」



立山の写真。「東京に出展するなら、せっかくの観光資源、立山を強調しよう! 」役場は立山町の新商品開発に、乗り気です


これからの農業経営は、6次産業化への取り組みがキーワード。
そして、売れる商品にするため、ターゲット(消費者)を意識して、ものづくりすることが重要です。
私も最近は、スーパーに行きながら、どのような商品を買いたくなるか、観察する毎日です。

柳瀬美智代

富山県高岡農林振興センターで、地域担当しています。地域担当の役割は主穀作(水稲、大麦、大豆)の技術改善や集落営農等の組織化など、地域全体のコーディネートです。

埼玉県
高橋正浩

ねぎ畑で大麦のリビングマルチ栽培に取り組む

2012.08.23

 JA埼玉ひびきの児玉地区葱部会(会員32名)は、平成24年8月17日(金)、本庄市児玉町内でねぎの生産安定に向けて現地検討会を開催しました。


出荷間近の夏ねぎ(8月17日撮影)

 当日は、会員18名のほか、JA児玉営農経済センター職員等が出席して、テーマを大麦リビングマルチ栽培技術に絞り、検討が行われました。 

 リビングマルチは、「生きた植物で畑を被覆する」という意味で、ねぎとねぎの条間に大麦を栽培して、天敵を温存させてアザミウマ類の被害を軽減するとともに、地温上昇を抑えてねぎの生育停滞を回避するほか、土壌水分の保持や土壌中への有機物供給などの効果がある栽培技術です。

  
左 :大麦播種後14日目(7月13日撮影)  
右:秋冬ねぎの条間に育つリビングマルチ用大麦(8月10日撮影。大麦播種後42日)


 葱部会では、今年度から本庄農林振興センターとJA児玉営農経済センターの協力を得て、本庄市児玉町飯倉地区の葱部会会員ほ場に大麦リビングマルチを利用した展示ほ15aを設置して、技術検証を行っています。
 展示ほでは、5月21日にねぎをチェーンポット簡易移植器により定植し、6月29日にリビングマルチ用の大麦をクリーンシーダーで10aあたり1.3kg播種しました。

 当農林振興センターでは、展示ほにおける大麦播種後の経過と、今後のねぎの管理について指導しました。

 ねぎ生産者との意見交換では、「ねぎの生育に対して、大麦の草勢が弱いため、ねぎの定植と同時期に大麦を播種したほうが良いのでは」、「播種量を増やしたほうが良いのでは」などの意見が出されました。検討結果として、ねぎの条間に大麦が覆うくらい生育しないと効果を期待することはむつかしいと思われました。


 
左 :ねぎ生産者に生育経過を説明する普及指導員  右:生産者と意見交換


 本庄農林振興センター管内では、現在、大麦を利用した栽培面積は約1ha程度です。今年度は、普及活動計画に取り上げ、大麦を利用したねぎの生産安定を目指し、リビングマルチ栽培の普及に取り組んでいます。
今後も展示ほの生育経過を確認し、生産者に情報提供するとともに、技術の普及と啓発を図って行きます。

高橋正浩

埼玉県の本庄農林振興センター農業支援部技術普及担当で野菜・工芸作物(茶)を担当している高橋です。主な活動エリアは本庄市です。また、青年農業者・女性農業者チームの一員として、若い農業者等の育成、活動支援を行っています。

埼玉県
高橋正浩

なすの栽培技術を学ぶ若手生産者たち

2012.08. 3

 ひびきの南部選果機利用組合茄子部会の若者会(飯野泰司会長)は、7月25日(水)、会員相互のなす生育状況の把握と管理技術の向上を目的に、現地検討会を開催しました。
 
 この若者会は、平成22年度に、50歳以下の若い後継者により、栽培技術の向上、情報交換を目的に発足した組織です。現在、会員数20名で活動しており、今年度、新たに新会員1名が加入しました。
 若者会では、毎月、会員共通の検討テーマを掲げて現地検討を実施することとしています。今回は、主枝や側枝の整枝・剪定並びに摘葉等の管理技術に着目して検討を行いました。



管理が行き届いた会員のなす畑


 現地巡回では、会員5名のほ場を回り、会員がそれぞれ栽培概要や管理ポイントを説明しました。さらには、選果機利用組合茄子部会の代表で、なす生産の先駆者でもある海北昌宏部会長や若者会顧問の関口隆敏氏から、整枝・剪定、摘葉技術のアドバイスを受けました。

 特に、なす生産を始めて2年目の若い会員(6名)は、なすを手入れするベテラン生産者の手捌きに注目し、自ら技術習得しようとする姿勢が見られました。若い会員たちからは、「多くの会員の生育状況が確認できた」、「ベテランの技術が学べた」、「今後、より一層なす栽培に力を入れたいと」などの感想が聞かれました。
 最後に、振興センターから現地巡回の講評と今後の管理技術等について指導を行いました。


  
左 :ベテラン生産者が摘葉方法を指導
右 :V字支柱の建て方を学ぶ若手生産者


 本庄農林振興センターでは、今年度、普及活動計画において、児玉地域のなすの生産安定を目指し、新規になすを導入した若手生産者の技術向上のための支援を行っています。当担当では、部会事務局、JAと協力して、技術の高いなす生産者の技術や管理のノウハウを若手生産者へ伝えることも重要と考え、現地検討の内容や進め方等についてもアドバイスを行いました。
 今後も、引き続き現地検討会等の組織活動を通じ若手生産者の技術支援を行って行きます。

高橋正浩

埼玉県の本庄農林振興センター農業支援部技術普及担当で野菜・工芸作物(茶)を担当している高橋です。主な活動エリアは本庄市です。また、青年農業者・女性農業者チームの一員として、若い農業者等の育成、活動支援を行っています。

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