普及指導員が現場で活躍する日々をレポート
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◆2009年8月

福井県
上野直哉

田んぼの大豆には工夫が必要だ!

2009.08.25

大豆といえば、普通は豆腐やお味噌、納豆などいろんな食べ物を連想しますね。
しかし、生産者サイドからすると、「最近は収量が少ないなあ。草も生えるし手間がかかるなあ」という、困った作物になってきています。

ちなみに、私の担当地域である坂井地区では、大麦の収穫後には約700ha近くの大豆が作付されており、水田の主力作物には間違いないのですが、近年は収量が伸びず、関係者も頭を悩ませているところです。


収量が低下した原因の一つに、種をまいた後に湿害を受けることが挙げられます。
この湿害回避を目的として、昨年から、“うね”を立てながら同時に種をまく手法を試験的に取り入れています。

右上の写真のように、ロータリで通った後が“うね”になっているのが分かりますか?
ロータリの刃の配列を変えるだけで“うね”ができていくのです。このようにして、“うね”を作りながら同時にその上に種をまくことで、その後に雨が降っても湿害を受けにくくするのです。


その結果は・・・写真(左下)のとおりです。
こちらでは、種をまいた約2週間後に大雨が降り、一部の田んぼでは、せっかく芽が出た大豆が湿害で枯れてしまったところもありました。しかし、“うね”を作った圃場ではこのとおり、水は溝にしかありませんね。

  


大豆もその後順調に生育して、現在は人が埋まってしまうほど大きくなっています。(写真右上)今では花も咲き終えて、小さな莢ができています。
しかし、収穫までにはまだまだ時間がかかります。気を抜くことはできません…。


(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

上野直哉

福井県坂井農林総合事務所の上野です。専門は作物(稲・麦・大豆等)で、あわら市、坂井市三国町を担当しています。集落営農や大規模経営農家の支援を行っています。普及員8年目ですが、よろしくお願いします。

北海道
田所由理恵

続 ピーマン料理コンテスト!!

2009.08.13

 6月にご紹介した「みんなが食べたくなる! にいかっぷピーマン料理コンテスト」のその後をお伝えします。

 北海道新冠町では特産品のピーマンのPRと消費拡大活動として、“家庭で、気軽に、だれでも、おいしく食べられるピーマン料理コンテスト”を行いました(詳しくは6月の記事をご覧下さい)。


 集まったピーマン料理は、関係者の予想を超える49点!
新冠町や近隣町村のみならず、北海道内はもちろん、遠くは府県(広島県、岐阜県、石川県、等)からも応募があり、嬉しい悲鳴をあげました。


  


 一次審査は書類審査。審査員7名(普及センター所長も審査員)は、「書類ではわからない」「食べてみないと何とも…」と大苦戦しながらも、最大限にイメージを膨らませ、審査基準に基づいて10点に絞り込みました。この10点による最終審査が去る8月5日に行われました。


 会場となった新冠町ホテルヒルズのシェフが、応募レシピ通りに料理を再現、書類審査で苦しんだ7名の審査員が試食・採点しました。

「ピーマンがたくさん使われていて、色もキレイ」
「お酒のつまみにもいけそう」(男性)

「子供が喜んで食べそう」
「手軽に作れそう」(女性)

と、それぞれの立場や視点からの感想も漏れながら、審査が進みました。


 審査の結果、「日高二大名産和え」が最優秀賞に選ばれ、他に優秀賞として4点、審査員特別賞1点が入賞しました。
 入賞作品のレシピは、近々新冠町のHPに掲載される予定です。



最優秀賞の「日高二大名産和え」 新冠町のピーマンと日高昆布が使われています


  


  
他の入賞作作品(一部)


 また、この最優秀作品は、8月8日に開催された「新冠町豊楽富喜市(ほらふきいち)(新冠町農業祭り)」で試食が行われ、ピーマンの町を強く印象づけ、PRする取り組みとなりました。


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田所由理恵

平成24年から檜山農業改良普及センター所属。25年度に高付加価値に係わる仕事に変わりました。北海道に新幹線が来るのも間近!北海道の入り口で地域農畜産物の付加価値向上に邁進します。

徳島県
吉原 均

れんこん新品種育成への取り組み(その3)

2009.08.11

 今回は、久しぶりに「れんこん」の話題です。
 徳島の主力品種は「備中」ですが、この品種は晩生種であるため、れんこんが太る頃に台風の被害を受けやすいという欠点があります。
 そこで徳島県では、備中に代わる、早生の新品種育成に取り組んでいます。


 先日、現地試験圃場で収穫作業を行いました。備中なら、まだ「れんこん」が出来ていない早期に掘り取りを行い、有望な系統を選抜する、という作業です。
 れんこんは、収穫作業に熟練の技を必要とするので、栽培農家にお手伝いいただいています。

 みなさん! れんこん掘りは、本当に難しいですよ!! 私は何回やってもうまくいきません。
一方、プロのみなさんはスイスイと・・・。まるで、地中を透視しているかのよう。恐るべし!


  
レンボリーと呼ばれる機械で、表土を取り除きます。れんこんを傷つけないよう、慎重に! 農家のみなさんは、まるで手足のように機械を操ります。惚れ惚れするような機械さばき。



表土を取り除いたら、仕上げはプロの手仕事です。彼らには、土中の「れんこん」が見えています・・・。 素人が掘ると、なかなか「れんこん」には辿り着けません。せっかく辿り着いても、途中でポッキリ! という事がよくあります。綺麗に掘り出すのは大変です。


 さて、作業の結果、5系統中1系統だけ、有望なれんこんが選抜できました。
今回は、完全な形の「れんこん」の収穫が目的ではないので、写真のような細いものしか収穫出来ませんでした。
しかし、早生の新品種育成の手応えを確かに感じることが出来て、大変有意義な1日でした。


  
左 :メタボなアスパラガス、ではありません。出来かけの「れんこん」。これはこれでおいしそうですネ! 刺身で食べられないかなぁ?
右 :有望系統の様子。徳島向きの長い形です。きちんと太れば良い物になりそう!? ちなみに備中や他の系統は、全く太っていませんでした。


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吉原 均

徳島県美波農業支援センターの吉原均です。野菜・作物担当で「きゅうり」、「いちご」、「水稲」、「藍」を担当しています。

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