提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


バイパス開通を機に、沿線の景観改善と遊休荒廃地の解消はかる(長野県飯綱町)

2012年02月03日

 長野県飯綱町は人口1万2千人余、南を県都長野市に接し、新潟県境にも近い県北部の中山間地域である。農家の高齢化や担い手不足により、耕作放棄地の解消に苦慮している状況だ。

 今回、クボタeプロジェクトの支援を受けて耕作放棄地解消に取り組むのは、2010年12月に県道の長野荒瀬原線バイパス道路が開通し、沿線となった遊休荒廃地のうち、飯綱町牟礼地区の約38a。元は田んぼと畑として使われた、段差のある扇形の農地で、長年放棄され、葦や雑木が繁茂していた。
 このあたりは北信の山々を臨み、景色が美しい場所である。景観の改善と遊休荒廃地の解消をはかるため、飯綱町農業委員会が中心となり、町役場、長野農業改良普及センターと連携して、再生する農地にひまわり栽培をはじめとする、地域活動を始めることとなった。
 そのために必要な除草や抜根、整地に始まって、耕起からひまわり播種まで、農業機械が必要な作業を(株)甲信クボタ((現・(株)関東甲信クボタ)が受け持った。


 2011年3月29日、農業委員や飯綱町職員が草刈を実施したが、木の根等が残された。
 4月18日、クボタeプロジェクトにより、除草、抜根、整地が行われた。雑木の根はバックホーで抜根し、アメックスが葦を粉砕。整地や掘り起こした根の処分も行った。また、ひまわり種子の播種に備えて、耕起、堆肥・土壌改良材・化成肥料の散布もおこなった。
 6月6日には、地元の小学生が関係者と一緒に、ひまわりの種を播くイベントを行った。

 収穫は10月7日。汎用コンバインによってひまわりが刈り取られた。タネは集められ、ひまわり油に加工された。


  
左 :バックホーによる雑木の抜根 / 右 :アメックスによる葦の粉砕


  
左 :機械播種作業と(株)甲信クボタ 魚住社長(中央)
右 :小学生、農業委員等による播種作業


  
左 :小学生、農業委員等による播種作業
右 :きれいに咲いたひまわりの花



汎用コンバインによる子実の収穫。この後ひまわり油に加工される


 再生後は耕作者を募って農地として復旧し、また、同じように耕作放棄地解消に取り組む周辺地域への波及も期待したいという。(みんなの農業広場事務局)