提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


再生農地で伊能歌舞伎米を生産拡大、ブランド化を目指す(千葉県成田市)

2011年03月11日

 千葉県成田市伊能地区にある、約25年間耕作放棄された1.9haの水田を再生して米を作り、「伊能歌舞伎米」として売り出そうと、「伊能歌舞伎米研究会」が取り組みを始めた。

 伊能地区には元禄時代から伝わる郷土芸能「伊能歌舞伎」があり、地区の有志が伊能歌舞伎米研究会を立ち上げ、地域の宝として振興をはかっている。会では「伊能歌舞伎米」の名称を商標登録し、地区で作られる米をブランド化して販売してきたが、直売所等で評判が良いという。

 クボタeプロジェクトの支援により再生された土地は、成田市の北東部にある伊能地区にある。利根川へ数kmという水田地帯の一角で、30年ほど前に暗渠排水が整備されたものの、徐々に排水不良になり、また高齢化等の理由で作付けがされないまま、耕作放棄地の状態が長く続いていた。場所によっては湿田状態がひどく、ヨシが密生、雑木も生えているという状況。


  
再生前のようす


23年1月24日  
草刈作業が行われた。千葉県、印旛農林振興センター、成田市農業委員会、JAかとり、伊能歌舞伎米研究会のメンバーとクボタグループが共同で行った。
 併せて成田市耕作放棄地対策協議会の会員が見学に訪れた。


  
左 :使用機械を説明。この日はトラクタと草刈り機を使用
右 :雑木の抜根・集積はクボタ。処分は地元の手で


  
左 :草刈りのようす。枯れたヨシに苦心
右 :軟らかい地盤に作業も難航

 

  
左 :軟弱地盤に苦心しながらの作業
右 :草刈りが終了し、以前の水田風景が蘇る 
  


 「クボタeプロジェクトに支援していただき、放棄地再生作業を初めて見せてもらった。建設機械でなくとも、大型農業機械で再生できることがわかって、大変に参考になった。今後、市内の他の耕作放棄地再生にも生かせればと思う」(成田市職員)


 「歌舞伎米の生産拡大のため、この耕作放棄地を再生し利用したいと思っていたが、谷津田で排水が悪く地権者も多いことなどから、なかなか進まなかった。クボタeプロジェクトに良いきっかけを与えていただき、動き出すことができありがたい」(伊能歌舞伎米研究会代表)


 23年2~3月には国の補助事業により、対象地の暗渠排水路の再整備と、10a区画から30a区画へと区画を拡大する事業に取り組むことになっており、新年度は新たに「伊能歌舞伎米」の作付が始まることになる。(みんなの農業広場事務局)