提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜

「生物農薬」には、どんなものがありますか。

生物農薬は農薬取締法に定める農薬として、一般的に微生物や天敵昆虫等を生きた状態のままで製品化したものです。
生物農薬に利用される生物は、昆虫類(捕食性ダニ類などを含む)、線虫類および微生物(ウイルス、細菌、糸状菌、原生動物)に大別でき、さらに主に昆虫類・線虫類を天敵農薬、微生物をさして微生物農薬という場合が多いようです。


  1. 天敵農薬
    天敵は、①授粉昆虫に対し影響がない、②薬剤抵抗性の発達がない、③生産物に残留農薬の問題がない、④散布作業が安全等の優れた利点があります。しかし、化学合成農薬に比べると遅効的で、一般に天敵類の効果が現れるまでには、早くても2週間、通常1~2カ月かかります。
    なお、天敵類のみによる害虫の根絶は難しく、さらに、目的の害虫以外の病害虫が発生した場合、その防除が極めて制限される場合があります。
    例えば、チリカブリダニ剤、オンシツツヤコバチ剤、コレマンアブラバチ剤、スタイナーネマ・カーポカプサエ剤など。

  2. 微生物農薬
    微生物農薬は、病害虫と共存しながら被害を抑制していくような効果を示すことが多いようです。例えば、ボーベリア バシアーナ乳剤、バーティシリウム レカニ水和剤など。