提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


稲作

育苗中に苗が約20cmに徒長してしまいました。剪葉した方がいいでしょうか。その場合の苗を切る箇所、剪葉する時期、剪葉後の注意点など、具体的な処理について教えてください。

育苗ハウス(またはトンネル)のサイドを昼夜開け、葉が巻く限界まで水分を絞り、徒長を防止して硬化に努めます。葉が巻いたら灌水します。
田植え前に苗が20cm以上であれば剪葉を行います。苗の活力を低下させるので、20cm以下の場合は剪葉しない方がよいでしょう。

「剪葉する場合」
1.剪葉は、植付け前日に行うのが一般的です。
2.20cm以上に徒長している場合は、田植え前の早い時期が苗質を高めます(徒長して苗箱で葉が重なり合うと、徒長を促進して線香苗になりやすい)。
3.育苗日数が20日以上経過し、苗が老化(黄色くなる)していれば、植付け前に、1箱当り窒素成分量で1gの硫安を施用して(硫安製品では5g)移植します(弁当肥)。
4.病害虫薬剤の移植前箱施用(50g/箱)をする場合は、箱当り施用量が異なるので、同時に施用しないよう、硫安施用後に行います。
ただし、田植機に「箱まきちゃん」がついている場合は、田植え同時薬剤施用してください。

「剪葉方法」
1.茎と葉の分岐点から、葉を半分又は3分の1残します。
2.剪葉は、よく切れる鎌か、もしくは剪定用ハサミでカットします。茎と葉の分岐点より下でカットしないよう、気をつけましょう。

「田植機の調整」
1.剪葉しないで植付けする場合は、田植機のロット苗押さえ(苗押さえバー)を上げて調整します。苗が長いと苗押さえバーで滑らず、欠株が発生する恐れがあります。
2.栽植密度(株間)を15cm(18、21)以下にすると、引き抜きが発生することがあるので注意します。
3.植付けは少し深めに調整します。
4.15cm程度に剪葉した場合は、ロット苗押さえ調整や株間および深植え調整は必要ありません。