提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


稲作

麦後に水稲を植えたいのですが、麦ワラの処理に困っています。鋤き込むと田植え時、麦ワラが浮き上がったり、吹き寄せで困ってしまいます。なにかよい方法はありませんか。

麦後の稲では、麦ワラで作業が行いにくい等の課題はありますが、水田の地力維持のためにも、有機物として水田に還元することが望ましいでしょう。

麦わらを上手にすき込むには、次の点がポイントとなります。

  1. 麦わらは短すぎると浮き上がりやすくなりますので、麦収穫時にやや長め(10cm~15cm程度)にカットします。
  2. 作土が浅いと麦わらの密度が高くなるため、耕耘は作業速度を遅くし、できるだけ深く耕して多量の土と混ぜ、麦わらの密度を低くします。
  3. 荒代かきは、尾輪の跡に水がある程度の浅水で行います。
  4. 代かきはごく浅水でロータリーの回転数を落とし、走行速度をやや遅くして行います。また、麦わらすき込み田の管理には、以下の点に注意してください。
  5. 麦わらをすき込むと、麦わら分解時に土壌中の窒素を取り込み、初期生育が抑制されます。このため、麦わら100kgに対し、窒素成分換算で0.5kg程度、基肥を増施します。
    麦わらの収量は10aの圃場から400~600kg見当ですが、作柄(豊作か不作か)や品種(長稈品種か短稈品種)で差があります。
  6. 麦わらが分解される際、ガスが発生して、水稲の初期生育に影響を与えることがあるため、除草剤処理1週間後頃から、間断灌水とガス抜きを行います。