提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


青虫の足あと【101】

2016年04月04日

イチゴリョク 

山田早織


冬から春。いろいろおいしいものがありますが、イチゴもそのうちのひとつですよね。
わが家の子どもたちもイチゴが大好き。
買い物に行くたびにイチゴを買う日々です。

イチゴは、生でそのまま食べてもおいしいし、ジャムにしてもおいしい。
食べきれなかった時には冷凍して、サイダーを注いでおしゃれに楽しんでみたり。
見た目のかわいさも手伝って、いろいろに使えます。


yamada_102_2.jpgところで、静岡の遠州地域には、いわゆる「地元密着型」のお菓子屋さんがあります。
そのお菓子屋さんは店舗がいくつもあり、地域ではだれでも知っていて、だいたいの人がそこのお菓子を食べたことがあるのではないか、という感じです。
浜松はうなぎパイが有名ですが、どちらかというと県外の方へのお土産に使うことが多く、地域の方へは、ごあいさつの時などにそのお菓子屋さんの箱菓子を持って行くことが多い気がします。

和菓子だけでなく、シュークリームや生ケーキなどの洋菓子も種類が多くておいしく、誕生日やクリスマスにケーキを注文する方も多いようです。


私の働く福祉施設にはお菓子を作る作業グループがあり、そのお菓子屋さんで開発をされている方に講師として来ていただく機会がありました。とても気さくな方で、後日お菓子屋さんの工場を見学させていただくことになりました。

当日は、ぜいたくにもその先生がずっとついて説明してくださり、幼いころから見慣れたお菓子が作られる過程を見学できて感動しました。素人の(もはや失礼に値するような)質問にもていねいに答えていただき、ますますそこのお菓子が大好きになりました。

私たちが知らないようなこだわりがたくさんあり、そのこだわりのおかげでおいしいお菓子ができあがるんだということもわかりました。


見学の少し前に、テレビ番組のカンブリア宮殿でこのお菓子屋さんが取り上げられ、それ以来「苺大福」を食べてみたくてたまらなかったので、見学後、早速隣の店舗へ行ってみると、巨大な苺大福が・・・・!!
想像以上の大きさでした。


yamada_102_1.jpgこの苺大福の売りは、大きさだけでなく、イチゴ農家さんが朝採りしたイチゴを、そのまま工場へ納品し、朝一番で苺大福にして店頭に並べるといいます。午前で売り切れてしまうことが多いそう。

農家さんも、「こんなにこだわって使ってくれるならやりがいがある」と話していました。


家に帰って早速ぱくり!!
もちろん、一口かじったところでイチゴにはまだたどり着かないが、柔らかいぎゅうひと優しい味の白あん(ここが大事! なぜなら私はあんこが苦手だから)がほっこりする。
二口目で、やっとイチゴの果汁を感じ、三口めでイチゴをかみしめた。

酸味もあり、しっかりした味わいのイチゴだ。
これだけの大きさのイチゴで、餡やぎゅうひに包まれているにもかかわらず、圧倒的な存在感のある味。すごい。

これは、きっとこのイチゴだからできた逸品なんだ、と実感しました。
超、ぜいたくな苺大福!!


今年は、このイチゴに出会えたことが幸せでした。
あと何回食べられるかな。


やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。