提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


青虫の足あと【82】

2014年05月07日

ステキなエンドウさん

                                    山田早織


早く暖かくならないかなぁ~なんて毎日思っていたのに、今じゃもうすっかり春。
浜松の桜の開花は一瞬だった。
お花見に最高! の週末はなかったから、サラリーマンはさぞ残念だっただろうな。


春。
スーパーの野菜売り場も、だんだん景色が変わってきた。
今年はタケノコがあまりよく出ないらしい。いつもはうんざりするほどタケノコをいただいて、毎日のように食べるのに、「今年は出んだよ」と、ある意味ちょうどいい量。


山の方へ行ったときには、こごみと山うどを買ってきて、お浸しや酢味噌あえにして春の味を堪能。
キャベツも柔らかくなったし、なんだかウキウキしてくるね。


そんな中、友達農家さんの家に遊びに行ったとき、「エンドウマメの収穫にいこうか」と、自宅用に作っている畑へ連れて行ってもらった。


yamada_83_1.jpg息子、初めてのスナップエンドウとさやえんどうの収穫。
う~ん、なかなかどこになっているかわからないねぇ。
葉っぱをかきわけ、目が慣れてきた頃に、ようやく発見!!


エンドウは、今まで自分から進んで食べることはなかった。
保育園では食べているけど、自宅ではほぼ無理やり食べさせている状態。
なのに。


収穫していきなりそのまま「ぱくっっ」
食べた。


え~?! こっちがびっくりするわ。
「ゆでてないからおいしくないんじゃない?」と聞くも、「おいしいよ! エンドウ、食べられる~! すごい~?!」とかなり得意げな息子。


自分で収穫するって、すごいことなんだなぁ。
と改めて感心。
その後、実家の通称「猫のひたい農園」(ゴメン母上。私が勝手に名づけた)に、エンドウを植えてあるのを発見した息子。


yamada_83_2.jpgそれ以来実家に行くたびに、エンドウさんの収穫祭をやっている。
そして、息子はエンドウを食べられるようになり、自信に満ちた表情で空のお皿を見せてくる。


車で畑を通りかかると、「あ! これはエンドウさんだよね!!」と、葉っぱを見ては喜ぶ姿を見て、なんだかうれしくなってくる。


子どもの興味は一瞬一瞬で、次々に変わっていく。
でも、今の一瞬は「エンドウさん」。
ちょっと前の一瞬は「桜」「チューリップ」「ブラッドオレンジ」などなど。


子どもの一瞬を、「一旬」に変えるために、農家さんや猫のひたい農園に次の作物を探しに出かける・・・

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。