提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


青虫の足あと【48】

2011年07月13日

自分の価値観

    山田早織


再び・・・ロンドン・パリを旅してきました。今回はついでにローマまで回った、よくばりな旅・・・
ある日思い立った。6月に二歳になる息子・・・。海外への旅費が約一人分かかる二歳になる前、今のうちに! ついでにどこかの国で二歳の誕生日を迎えられたら、なんてステキっ(親ばかの自己満足、いいんです)! 


誕生日を3週間後に控え、「キャンセル待ち」で申し込み、てんやわんやでご出発。
どうして? といえば、英国のガーデニングシーズンを満喫したい!! バラのシーズンに訪れたい!! と願っていたから。


ノープランだったので、毎日公園でぶらぶらしたり、芝生でごろごろしたり。
スーパーへ寄って果物と飲み物を買い、そのまま公園で食べて・・・といった感じ。

ロンドンのスーパーは、わりと日本に近く、包装されている果物もあり、きちんとしている感じです。
ところが、パリやローマは日本とはちょっと違う。
野菜も果物もバラバラに並べられ、量り売りしている。自分で計って買いますが、時には野菜と果物あたりの専属の人がいて、「アレをこのくらいくれ」と頼み、計ってもらう。


パリで散歩の途中、いちごを買おうとBIOのスーパーへ。
いちごの甘くていい香り!
期待できそう♪ とパックを手に取ると・・・(いちごは大体パック売り)
パックの下は、つぶれたいちごの汁で真っ赤!!
いちごの大きさはかなりバラバラで、下の方はあたりまえのようにつぶれている。よくみると、カビまで生えている。
ひとパックだけではなくて、これまたあたりまえのようにどのパックも同じ。


うーん・・・つぶれているのはまだいいけど、カビはちょっといただけない。他のスーパーではきれいなものが売られていたので、たまたまかもしれないけど。
私としてはかなりの衝撃でした。


日本では、ありえないくらいに大きさがきちんとそろっていて、ちょっとでもつぶれていたら「売れないもの」ですよね!? 私も、日本だったらつぶれたいちごを許せるかどうか・・・(ごめんなさい)
でも、大きさもバラバラ、つぶれていても買うほうが選べばいいんじゃない? イヤならやめれば?? の姿勢がすばらしすぎて、なんていうか、自分の固定概念がみごとに崩されたっていうか。自分の価値観なんて、まったく意味がないんだなぁ・・・と実感。


日本には日本のすばらしさがあり、きちんとしたものを作り、きちんと販売をしているから信用を得られているわけで。本当にすばらしいと思う。でも、海外を含め、自分と違う考えを持つ人のいろいろな面を自分に取り入れて、物事を柔軟に捉えられるようになりたいなぁ・・・

そうすれば、買ったサトイモが半分腐っていても、「自分に見る目がなかったのね~」くらいにしか感じなくなるんじゃないか。そんな人が増えたら、日本の農家さんの仕事が少し楽になるんじゃないかな。


消費者が自分の目を養うのはとっても大事!
改めてそう感じました。

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。