提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


青虫の足あと【33】

2010年03月30日

親子対決~おいしいものしか食べない息子~

    山田早織

早いもので、息子は9カ月になりました。
6カ月から離乳食を始め、今は三食離乳食プラス母乳を与えています。
初期のころから、あまり食べ物に興味がないようで、お粥しか食べませんでした。

最近少しずつ「食」に興味が出始めた感じ。
でも、まだまだ食べる量にもむらがあり、なかなか食も進みません。

がばがば母乳を飲み、生後2カ月で早くも2倍にまでなった息子は、その後もぐんぐん成長し、「あれ、まるまるしてるやぁ!!」と道行く熟女にもよく声をかけられたものでした。
それが、離乳食を始めて、体重増加がぱったり止まってしまったのです。
同じ日に産まれたお友達には、いつの間にか食欲も体重も追いこされ・・・
・・・とはいえ、健康優良児! だから、実のところ母はあまり気にしていません(笑)


ずぼらな私でも、離乳食はできる限り手作りを心がけています。
お粥はもちろん、だしや野菜のスープ、魚や野菜などなど・・・だいたい一週間分ずつを調理し、冷凍してそれらを組み合わせて使っています。
だからまぁ、メニューのレパートリーが乏しいの。(ぐすん)

外出するときも、なるべく作ったものを持参してお店で温めてもらいますが、忙しいお昼時にお店の方の手を煩わせるのも、なかなか心苦しいものがあります。
(みなさん快く受けてくださるので、ありがたいのですが)


でも!!! でもでもでもでも・・・!!
息子は、コック キューピーさん(某会社)が作ったもののほうが、母が作ったものよりも食いつきがいいのです!! 
コック キューピーさんだけではありません!!
他の会社のものもそうだし、なんといっても「プロの味」にめっぽう弱い!!


私は食べることが大好きであります。
いろいろなお店で息子と食事をするのですが、「あ! 美味しい!!」と私が思うもので、息子が食べられそうなものをちょっとだけ分けたり、お粥に混ぜてあげたりすると、まるで鳥のヒナのように口をあけるのですっっっ!!
「く、くそう・・・こいつ、私が作ったものはこんなに喜んで食べないくせに・・・」と内心怒りつつ、「味のわかるヤツじゃないか!」と親ばかにもなってしまうのです。

離乳食は私が食べるとかなりおいしくない。いや、まずいと断言できる。
たしかに、初期の段階ではお粥さんをどろどろにし・・・というのが必要。
お腹もびっくりしちゃうもんね。
でも、離乳食もだいぶ進んできたし、「オレ流」(古い?)離乳食の考えに移行してもいいかな?

食に関して最高のぜいたくを、今から3年以内はさせたいと思う。
美味しいもの、旬の食材、その土地のもの、美味しくないもの(苦い、すっぱい等)も、すべて食べさせてあげたい。初めて口にするものだからこそ、簡単に考えたくない。
~とはいえなかなかむつかしい。

まずは私の作ったものを「おいしい」とパクパク食べてもらうことからのスタートですから・・・(涙)届くはずはないけれど、プロに挑みます!!



先日息子は、京都のなじみの割烹で「うの花」を初めて食べ、そりゃあもう、口をよくあけていました。(他のお料理も。)それを思い出し、母の意地が燃えた!!
うの花の具をすべてみじん切りにし、「離乳うの花」作りスタート。
なんとも細かい作業。具を二種類くらい刻んだ段階でほぼ嫌になる。
そもそも具はある程度の大きさだから美味しいんじゃ・・・?? だとしたら、これってムダな努力。いやいや、息子が食べやすいものを作るのだ・・・と、葛藤しつつ作業。
まな板の上ではあんなに小さくなっていた食材が、スプーンの上では、なぜあんなにデカくなる?! と若干イライラしつつも・・
できましたよ~、マイ離乳うの花。
味は薄め。具は極小。母の自己満足度はピークに。
さて肝心の息子の反応は?

・・・いつも通り、特別なこともなくいたって普通に食べていました。(ちーん)

私の大好きな食べること。美味しいものは人を幸せにする。
それを早く息子と共有したい!!
そう思う今日この頃です。
確かな味覚を身につけてもらいたい。それが母として彼にしてあげられることのひとつだと思うから・・・(自分の味覚は棚にあげ)

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。