提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


青虫の足あと【25】

2009年05月28日

植物に癒されるのか?

山田早織


私の住み家は、地上数十メートル・・・。
小雨が降っても わかりません。
ムシが鳴いていても 聞こえません。
夜景はキレイです。
でも、 雨の降り始めの土のにおいを感じられません。
木や草花が風にゆれるのも見えません。
ベランダは洗濯物を干すためにあけてあります。
(洗タクは私の生きがいだから
かろうじて少しの植物を置けるくらい…


夏は薬味を育てます。 その程度です。
土やなのに。 何も活かせてない。。。
…ということで、 部屋の中には観葉植物がわらわらいます…。
もともと実家は一軒家。
しかも ビオトープのような庭にかこまれ
ヘビなんて当たり前にくねくねしてる。
天然の草花に囲まれ、あえて部屋の中に植物を置こう
なんて、これっぽっちも思わなかった。
観葉植物も興味なかった。
だったのに。
クワズイモの葉っぱからしたたる滴に一喜一憂し
休みの日には植物たちを窓の外に出したり
いそいそとお水をあげたり。
なんだ、私…。
充分に植物にいやされてる。


今までホントにわからなかった。
いろいろな植物が当たり前にまわりにありすぎて。
土や水や緑が、あまりにも身近すぎて。
あれ? これって地球にもあてはまる。
森や山、湖、川、海・・・田んぼも畑も里山も
当たり前にあるけど、ある日全部なくなったら?
きっと目の前に緑を置きたくなる。
土も水も必要になる。
いろいろなところで環境破壊がおきている。
でも、みーんな一度、自然が全くない
それこそ宇宙ステーションみたいな世界で暮らしてみればいいと思う。
そうすれば この緑がどれだけすばらしいのか気付くはず…
人の手で作り上げられる里山や田舎の風景だって
どれほど大切なものなのか。
そこで暮らす人がいて、耕す人がいて、種をまく人がいる…
心の底から感謝したい気持ちです。
(我が家は部屋の中で稲穂がたれています  笑)

やまだ さおり

静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。