青虫の足あと 【15】
2008年06月26日
上品なベタ売り
山田早織
6月の上旬、静岡伊勢丹にて「静岡うまいもの市」のようなものが開催されました。
静岡とはいえども 広い! 伊豆も静岡だもん。
いろいろなものが並びました。天城のわさび・・・富士の方の牛乳・・
静岡のおすし、大人気のロールケーキやフルーツゼリー。
そしてトマト。
そう。私は一週間トマトを売りました。
いつもホテル等に納品させて頂いているトマト。
一軒の農家さんが独自の品種改良を重ね作る
「夢のようなトマト」の『夢トマト』。
ちっちゃくてカラフルでおいしい『カラートマト』。
ジュエリーケースのようなショーケースにかわいくキレイにディスプレイ。
小売りをほとんどせず、直接某有名ケーキやさんや
レストランと取引をしているトマトです。
まさか デパートでトマトを売ることになるなんて。
正直どうかと思いました。
その辺の朝市で売るのとわけが違う。
価格だってけっして安くない。
初めは様子見。
とりあえず並べるだけ。
「へ~トマト?! キレイ~」の反応のみで通りすぎる人々。
メラッ!!
「売る」気に火がついた。
デパートでトマト、 売ってやろうじゃん。
試食を出す。声を出す。精を出す。
キレイなディスプレイと かわいいラッピングとベタな売り方。
「お母さん、ちょっと食べてみ? ふだん小売りしてないで
期間限定だに!」こういう時、方言は使える。
試食をし、納得したお客さまは買ってくれる。
3日連続で買いに来て下さる方もいた。
「売る」ってすごい。
難しくて、大変で、かけ引きで。
楽しい
人と人のコミュニケーションの1つ。
売る 買う
もっともっといろいろな方法を試してみたい。
農産物の売り方を
もっともっと楽しくしたい。
(結局、会場中のものを買ってしまい、おこづかいピンチ! )

やまだ さおり
静岡県浜松市出身。フランス料理店に勤務後、23歳で起業した(有)しあわせ家族代表取締役、園芸福祉士。培養土、花苗・野菜苗の販売のほか、庭づくりや商店のディスプレー、野菜の宅配など、関心とニーズのある分野に事業とボランティアを展開中。





