提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


ダボハゼのつまみ喰い 【1】

2007年04月03日

【桜の葉っぱ あなたは食べる派、食べない派?】
    全国農業改良普及支援協会副会長  関 康洋


 「例年より3日早い」とか、「予想始まって以来の早さ」だとか、毎年桜の開花予想を心ときめきながら聴く。梅の花が3日早かろうが遅かろうが、人様は気にもとめない。

 まあ昔から、ソメイヨシノの開花の時期が、春の農作業の開始時期の一つの目安となっていることは事実だが、農業に関係ない人まで開花にこだわるのはなぜか。「おおっぴらに昼間から酒が飲めるから」か?
 
 詮索は以上にして本日のお題の「食べる派・食べない派」に話を移そう。

桜餅
 桜餅を包んでいるチョットしょっぱい桜の葉、あなたは食べますか?

 お菓子屋さんに聴くと「食べられる」とのことだが、無理して食べてみると、やわらかい餅と、筋っぽい塩味の桜の葉が口の中で調和せず、違和感を感じる。

 食べて食べられない物ではないが、あまり旨くはない。この桜餅用の桜葉はどんなところで作られているか、意外と知られていない。 桜餅用の葉としては、ソメイヨシノでも八重桜でも何でも利用できるが、やわらかく毛の少ないオオシマザクラが最良品とされている。産地は静岡県伊豆半島西海岸の松崎町である。ここでは、全国の桜餅用の塩漬け桜葉生産量のうち、約70%を生産している。山に自生している桜の木から収穫するのではなく、わざわざ桜餅用の葉を採るためににだけオオシマザクラを栽培している。


 以下は余話。種類は違うが、桜はこんなにいろいろ利用されている。

   花   : 塩漬けでお茶や和菓子に利用(食用)
   実   : ご存じサクランボ
   葉   : 桜餅用の葉
   木   : 伝統木版用の版木(浮世絵などの版木は、ほとんどが桜)
          肉や魚の燻製作りの燻木
   木の皮: オオヤマザクラの樹皮を使った秋田県角館地方の樺細工(文箱、茶筒などの伝統工芸品)

せき やすひろ

社団法人全国農業改良普及支援協会