提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


信州発 “農”と言える日本人 【2】

2009年05月14日

婚活ブームの先駆け!? 野辺山レタスクラブ

         高見澤勇太


 「野辺山レタスクラブ」は、長野県南牧村が主催する男女の出会いの場です。今、ブームの“婚活”を18年前から先取り(?)し、一緒に農業を体験しよう! と、農業と婚活(結婚活動)を合体させたプロジェクトです。
 田舎で農業をやりたい都会の女性と、出会いの場が少ない農業青年がご対面。春5月の種まきから収穫の秋10月まで、男性会員の畑でいろいろな野菜を育てながら愛を育む、という素敵なイベントが始まったのは、平成2年度からでした。
 

 この18年間でめでたくゴールインしたカップルは、なんと31組! 筆者も、その1/31です。しかし、ここ4年間は、カップル誕生0組、という状態が続いています。原因はいくつかあると思われますが、男性の引っ込み思案さが、そのひとつかもしれません。


  


 カップル誕生復活、のためには、どうしたらよいか? 結婚コンサルタントの方に聞くと、まずは「いい男作り」なのだそうです。
 「いい男」とは、見かけや顔立ちの良さではありません。内面や立ち振る舞いから感じられる、包容力のようなものです。野菜や果物が、見かけの良さだけでなく、食べて初めてうまさを感じるのと、通じるものがあります。


 自分の趣味・好きなスポーツ・映画・音楽・休日の過ごし方・夢など、自分のことをしっかりアピールする。もっと大事なのは、女性の話しを聞き、言いたいことを分かって、質問することです。一方的に話すだけでなく、話を聞き、語り合う。農家の若者に、これができるようになれば、結婚だけでなくて、日本農業の未来も明るいのではないでしょうか!


  


 農業青年は、作物を栽培するプロです。作物の気持ちはよく分かる。でも、自分が丹精こめて作った農作物の良さを説明する力、お客さんの話しを聞く術、野菜に何を求めているのか? 果物を買うとき何に気を使うのか? というように、相手の気持ちやニーズを読み取るのが、とても苦手です。


 一昔前は、結婚するのはあたりまえ、野菜や果物もあたりまえに買ってもらえる時代でした。でも、今は違います。どちらも、自らが行動し・伝える・声を聞く・そして分かり合う。そんな時代ではないでしょうか?

 世の農業青年たちよ、もっと自分を磨こうよ! 輝かそうよ! さすれば自然に“すべてがその光の方へ・・・”、うまくいくことでしょう!


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たかみざわ ゆうた

1964年長野県生まれ 北佐久農業高校卒業後、すぐに家業である農家の後を継ぐ。長野県農業士協会会長(07・08年)、野菜ソムリエながの代表(08・09年) 、南牧村議会議員(07年~11年)。座右の銘は「ゆるく・楽しく・美しく」