提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


「野菜ソムリエ」の元気を作るおいしい食卓【25】

2016年01月21日

「ウド」の季節がやってきました    

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター 田代由紀子   


 まだまだ寒いですが、食べ物だけは、ほんの少し春を先取り。春野菜の「ウド」の季節がやってきました。3年前に初めて見学させてもらったウド室(むろ)のある、小平市のにごりや農園にて、今年もウド室の見学・収穫体験&ウド尽くしランチの会が開催されました。


tashiro_25image1.jpg 参加者のほとんどが初めてのウド室見学です。事前に「80cm四方の穴から3mほど下に降りたところから、四方に横穴の室があります」と説明は受けていたものの、実際にトタンの蓋をあけて地下へ続く穴をのぞくと、「深いんですね」「ちょっとドキドキします」と声が。

 ほぼ垂直に立てられたはしごをつたって、一人一人順番に降りていくと、室の中から感嘆の声が聞こえてきます。真っ暗い中に浮き上がる真っ白なウドの神秘的で幻想的な風景は、初めて見る人はもちろん、何度見ても感動します。
右 :ウドの収穫説明


 今回は見学だけでなく、それぞれがナイフを使って収穫も体験しました。天井の低い穴の中で常に中腰のまま、ウドの石づきを探し当てて1本ずつ収穫していく作業は、想像以上にきついものでした。


 地上に戻って、これから室に伏せ込む根株も見せてもらいました。昨年の春から一年近くかけて育てた根株には、今にも芽吹きそうな芽がいくつもついており、生命の力を感じました。ずっしりと重たい根株を地下の室に運び、手作業で植えていくのだと聞き、ますますウド栽培のたいへんさを知りました。


tashiro_25image2.jpg  tashiro_25image3.jpg
左 :ウドの根株 / 右 :ランチの風景


 見学を終えると、ウド農家ならではの「ウド尽くしランチ」が出迎えてくれました。前菜からデザートまで、10種類以上のウド料理を前に、「ウドといえば酢味噌和えかキンピラしか食べたことがなかった」という声も多く、ウドの美味しさをもっと知ってもらいたいと感じた瞬間でした。
 わが家でも、おみやげにいただいたウドで、さっそくウド料理を作ったのでご紹介します。


◎うどを使ったレシピ
【ウドとアサリのスパゲッティ】

tashiro_25image4.jpg


【材料】(2人分)
ウド        1本
アサリ       200g
菜の花       適量   
オリーブオイル  大さじ2杯
白ワイン      50cc
ニンニク      1片
塩         適量
            
【作り方】
1. ウドと菜の花は3cmの長さに切る。ニンニクはみじん切りにする。
2. フライパンにオリーブオイル・ニンニクを入れ火にかけ、アサリと白ワインを加えて蒸し煮にし、アサリの口が開いたらウドと菜の花を入れ、一煮立ちさせる。
3.スパゲッティを表示通りにゆでて水気を切り、2に加えて和える。


【ウド入り青椒肉絲】
tashiro_25image5.jpg


【材料】(2人分)
ウド           1本
ピーマン        2個
赤ピーマン       1個    
豚肉          200g 
オイスターソース   小さじ2杯
醤油          小さじ1杯
酒           大さじ1杯
ごま油         小さじ2杯
塩            適宜
片栗粉         適量
            
【作り方】
1. ウドを長さ4cm、3mm角に切る。ピーマンは繊維に沿って(縦に)3mmの細切りにする。豚肉も繊維にそって細切りにする。
2. フライパンにごま油・豚肉・塩を入れ、色が変わるまで炒め、酒・オイスターソース・醤油で味付けをする。
3.2にウドとピーマン・赤ピーマンを加えて炒め、水溶き片栗粉でとろみをつける。

たしろ ゆきこ

野菜ソムリエ・アスリートフードマイスター。「楽しく、美味しく、健康な生活を!」をコンセプトに野菜についてのコラム執筆、セミナー開催、レシピ考案などを行っている。ブログ「最近みつけた、美味しいコト。。。」で日々の食事メニューを発信中。