提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


麦・大豆

麦編 播種期と播種量

2010年11月19日

はじめに

 麦の高品質・安定生産を図るためには、第一に良好な出芽苗立ちの確保が重要です。そのための適当な播種期、播種量などについて解説します。

播種適期

●地域ごとの播種の適期は、北海道の秋播き小麦が9月中~下旬、東北は北東北が9月上旬~10月上旬、南東北が9月下旬~10月下旬、関東は、大麦が11月上~中旬、小麦が11月上~下旬、北陸は大麦が中心で9月下旬~10月下旬、東海から九州にかけては11月中~12月上旬です。
●一般的に寒い地域ほど播種期を早くし、暖かい地域ほど遅くします。
●北海道の一部にある春播き小麦は、4月の融雪後、速やかに播種します。
●各地域の麦の主産道県における主要品種の播種期と播種量は以下の通りです。 

表1 各地域の麦主産道県における主要品種の播種適期と播種量 2表1 各地域の麦主産道県における主要品種の播種適期と播種量

●早い播種は、凍霜害や縞萎縮病が発生しやすくなります。
●近年は暖冬年が多いことから、早い播種は生育前半に過繁茂になり、生育後半に凋落し、倒伏や減収につながるので、注意します。
●遅い播種は、穂数が少なくなり、減収する危険性が高まります。
●やむをえず適期より遅れた場合は、種子を1~2割程度増量し、苗立数の確保を図ります。

適正播種量

●一般的な栽培法であるドリル播きでは、10a当たり6~10kgが適当です。
●一部に行われている全面全層播き(ばら播き)では、10~14kgと多めに播種します。

播種深さ

●播種の深さは2~3cmが適当です。
●深すぎると、苗立数の低下や、その後の生育に悪影響を及ぼします。


播種深度の異なる小麦の出芽(播種後16日)
左から上から 播種深度3cm / 播種深度7cm



播種深度の異なる小麦の2段根の発生の様子 (提供:日本農薬株式会社 大塚一雄) 

執筆者 
箕田豊尚
埼玉県農林総合研究センター水田農業研究所 米・麦担当
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