タマネギ栽培の作業体系
2012年5月16日
育苗
●育苗には、地床育苗とセル成形育苗があります。
●地床育苗は育苗の資材と労力が少なくてよく、セル成形育苗は、小面積で大量の苗を育苗でき、定植作業が省力的です。
「地床育苗」
●石灰資材、完熟堆肥は播種1カ月前までに施用し、土壌pHを6.0~6.5に調整します。
●苗立枯病や雑草の発生を防止するため、播種2週間前までに土壌消毒をしておきます。
●施肥量(a当たり)は、窒素1.5~2.0kg、リン酸2.5~3.0kg、カリ2.0~2.5kgを目安に施用します(地域により異なりますので注意してください)。
●品種に応じ、適期播種を行います。
●覆土後に十分潅水し、寒冷紗等を被覆して、一斉発芽を促進します。
「セル成形苗育苗」
●448穴のセルトレイを使用します。
●種子はコーティング種子を使用し、播種機で播きます。
●遮根シ-ト等で、トレイを地面と隔離しておきます。
●播種後は覆土が乾燥しないように、こまめにかん水します。
●草丈が高くなったら剪葉を行います。
左上 :みのる製タマネギ全自動播種機 / 右下 :セル成形苗の育苗状況
基肥施用、定植準備
●定植7日前までに基肥を施用します。
●砕土率が活着の良否に影響するので、土壌水分に注意して耕起します。
●マルチ栽培の場合は、畝立て後に軽く鎮圧してからマルチを被覆します。
左上 :フロント施肥機+トラクタ / 右下 :トラクタ+超砕土成形ロ-タリ
定植
●10a当たりの植付本数は、27,000~30,000本です。
●作型に応じ、適期定植を行います。
●生長点が土にかくれる深植えは、定植後の生育が抑制されるので注意します。
左上 :クボタ全自動歩行型定植機 (OPK-4)/
右下 :クボタ半自動乗用型定植機 (KP-2SE)