提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


根菜類・いも類

ジャガイモの栽培体系

2009年2月 9日

圃場準備

●ジャガイモは未熟堆肥や石灰質資材を入れすぎると、そうか病が発生しやすくなります。10a当たり完熟堆肥500kg、石灰質資材40kgを目安に、植付けの1~2カ月前までに施用し、耕耘します。



●土壌病害虫の多発圃場は、薬剤により土壌消毒を行います。(土壌消毒機) 
●基肥は、植付け前に圃場全面に施用し耕耘しておく全層施用と、植付け覆土後に条施用する方法があります。条施用では、全層施用に較べて2割程度の減肥が可能です。

全面マルチ土壌消毒機 耕耘作業(トラクター) 
左から上から 全面マルチ土壌消毒機 / 耕耘作業(トラクター)

種いも準備

●種いもは、無病いも(植物防疫検査済み)を準備します。
●種いもは、土壌病害を予防するため、萌芽する前に薬剤消毒を行います。
(注意:消毒した種いもは食用、飼料用には使用できません。)
●種いもは、1片重が30~50g程度になるよう2~4つに縦切りし、準備しておきます。頂芽(目が集まっているところ)が均等になるように切ると出芽時期の揃いが良くなります。


種いも切断作業

植付け

●暖地では、春作、秋作の栽培が可能です。
(長崎県の植付け時期:春作マルチ栽培は1~2月、秋作露地栽培は8月下旬~9月中旬)
●種いもは切口を下にして20~25cm間隔に配置し、覆土します。
 なお、マルチ栽培では厚めに覆土しておきます。


ポテトプランター

マルチング 

(春作マルチ栽培)
●植付けた後で、降雨後の土壌水分がある時に行います。

  
マルチャー作業

芽出し

(春作マルチ栽培) 
●出芽が始まったら1~2日おきに見回り、芽がマルチ内の高温で焼けないように、マルチを破って芽出しを行います。


芽出し作業

中耕・培土

●秋作では、草丈10cm程度の頃(追肥も可)、除草対策といもの肥大促進、倒伏防止のため、軽く中耕し、15cm程度培土します。(管理機)
  
左から上から 管理機+培土機 / ロータリーカルチ

防除                       ▼機械情報はこちら

●多湿条件で蔓延する疫病や強風後に多発する軟腐病、害虫ではアブラムシ類やジャガイモガ、ヨトウガ類の防除を中心に行います。


左から上から ブームスプレーヤ / 動力噴霧機 

かん水

●圃場の乾燥は、出芽不良や生育不良、いもの肥大不足となるので、干ばつが続く場合はスプリンクラー等でかん水します。

収穫                       ▼機械情報はこちら

●茎葉を除去し(写真下)、マルチ栽培ではマルチを除去した後、いもの皮が剥けないように掘り取ります。


左から上から 茎葉処理作業 / マルチ回収機
自走式ハーベスタ
自走式ハーベスタ 

調製・出荷

●掘りとったいもは日陰で風乾します。
●風乾したいもは病いもや障害いもを取り除き、規格別に選別して出荷します。

後かたづけ

●圃場に残っている茎葉やくずいもは、圃場外に持ち出し処分します。特に取り残しのいも(野良いも)は腐敗や野良生えとなり、その後の病害虫の発生源となるので注意が必要です。

執筆者
野口 浩隆
長崎県 農林部 農産園芸課 技術普及班

(文中の画像をクリックすると大きく表示されます)

◆野菜編 もくじはこちら