提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜

レタスの栽培体系

2008年12月26日

圃場準備                      ▼機械情報はこちら

●土壌診断結果に基づき施肥設計を行ないます。
●10aあたりの標準的な施肥量は窒素15kg、リン酸18kg、カリ20kgですが、レタスは、品種により施肥反応特性が異なるため、地力窒素や作型、栽培品種の特性に合わせて基肥量を決定します。
●堆肥は、2t/10a程度をマニュアスプレッダで散布します。 

施肥、耕うん、うね立て、マルチング作業     ▼機械情報はこちら

●ロータリー耕により、耕起・砕土・整地作業を行います。
●石灰質資材や熔成燐肥などの小粒肥料はライムソワを、化成肥料など粒形の資材はブロードキャスタをトラクターに装着し、土壌診断に基づいた施肥量を散布します。
●マルチング用機械で条間45cmのうねを立て、作業と同時にマルチ被覆を行います。
●マルチ資材は、低温期の春どり作型では、地温上昇を目的に「黒色ポリマルチ」を、高温期の初夏どりから夏秋作型では、地温抑制のため「白黒マルチ」を使用します。 

全面マルチャー
全面マルチャー

育苗

●ソイルブロック育苗とセル成型育苗があります。 
●ソイルブロック育苗は、ソイルブロックマシンで練土・ブロック成形、播種を一工程で行ないます。
●セル成形育苗は、主に288セル・200セルのトレイに培養土を詰め、1穴に1粒ずつ播種し、覆土を行います。
●共同育苗施設等では、土詰め機や播種機が利用されます。 

播種
播種

●育苗温度は、最低5℃、最高23℃を目標に管理します。
●特に高温期は、苗がシャモジ葉となるだけでなく、25℃以上で種子の発芽率が劣るため、温度管理には注意が必要です。
●天候に合わせて灌水を行い、展開葉数3.5枚程度の苗に仕上げます。 

育苗 育苗
育苗

定植

●全面被覆したマルチ資材に株間25cm~27cm間隔で穴を開け、定植します。 
●深植えや斜め植えは球底部の変形につながるので、注意しながら定植します。
●地域によっては、移植機を利用した機械定植も行われています。 

定植直後定植後
 :定植直後 /  :定植後

防除                         ▼機械情報はこちら

●主病害は、斑点細菌病、軟腐病、腐敗病などです。
●主害虫は、ナモグリバエ、オオタバコガやヨトウガなどの鱗翅目害虫の幼虫があります。
●トラクタ直装式のブームスプレーヤにより防除を行います。
●ブームに装着されているノズルは、近年農薬飛散(ドリフト)防止を目的とした「ドリフトレスノズル」の利用が普及しています。 

防除防除
防除

収穫直前
収穫直前

収穫・調製

●レタスは、結球性野菜の中でも収穫の判定が難しい品目です。
●収穫が遅れ過熟になると、玉しまりが硬くなりすぎたり褐変するので、注意が必要です。
●地際から包丁で切り、外葉1~2枚を残して調製します。
●切り口からは乳液が出ます。酸化すると褐変するので、動力噴霧器等で水道水を吹き付けきれいに流します。
●出荷箱(コンテナ)に詰めて出荷します。

切り口洗浄箱詰め
 :切り口洗浄 /  :箱詰め

執筆者
堀  澄人
長野県農政部農業技術課(農業総合試験場駐在) 野菜担当専門技術員

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