提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜

ゴボウ栽培の作業体系

2008年5月20日

圃場準備 (作付けの1カ月前までに)

●堆きゅう肥は、播種する2カ月前までに2~3t/10a施用します。
●土壌pH6.0~6.5になるように、苦土石灰などで調整します。
●連作をすると、やけ症や線虫被害が多発するので、輪作をして、2年以上ゴボウを栽培していない畑に作付けします。


やけ症のゴボウ

●やけ症が発生しやすい畑では、クロルピクリンくん蒸剤で土壌消毒をします。線虫被害が発生する畑では、D・D油剤で土壌消毒をするか、施肥時にネマトリンエース粒剤を土壌混和します。
●湿害にきわめて弱く、2日湛水すると直根が腐敗します。 
 排水の良い畑を選び、地下水位が高い畑は高畝にします。

ライムソーワ土壌消毒機
 :ライムソーワ /  :土壌消毒機

基肥施用、播種準備               ▼機械情報はこちら

(使用機械:ブロードキャスタ、トレンチャーなど)
●基肥は、
 1)全面全層に全量施用する、
 2)トレンチャーによる深耕部分に全量施用する、
 3)全面全層と深耕部分に半量ずつ施用する、
 4)三要素を全面全層施肥し、深耕部分にリン酸のみ追加施用する、
ことなどが行われます。

●全面全層に全量施肥する場合、まず、基肥を全面に施用し、その後、播種位置の深さ90~100cm部分を深耕します。
●リン酸の施用効果が高いので、トンネル栽培など低温期の作型では、リン酸肥料を多めに施用します。 
 
チェーン式トレンチャー ロータリ式トレンチャー
 :チェーン式トレンチャー  /  :ロータリ式トレンチャー  

播種

●露地栽培では畝幅60~65cmの1条、トンネル栽培ではベッド幅120~240cm、2~4条、通路幅80~100cmとします。
●トレンチャーによる部分深耕後、1週間以上して土壌が落ち着いてから播種します。クロルピクリンなどで土壌消毒をした場合は、2週間以上おいて、ガスが抜けたら播種します。 
●部分深耕してできた畝の中心部の、深さ2~3cmに種をまき、覆土・鎮圧します。 
 
真空播種機シードテープマルチ
 :真空播種機 /  :シードテープマルチ  

●シードテープでは、2~10cm間隔に1~2粒播種します。 

●スリット入りマルチ(スリットマルチ)を使用すれば、シードテープの種子間隔を自由に調節できます。
(スリットの幅の部分に播種すれば、どこからでも出芽するため、株間を狭くしたり広くすることが自由にできます。同時に地温上昇や物理性保持などのマルチの効果も期待できます)
●施肥と播種を一行程で行う機械もあります。 
 
ワンポイントシーダーごんべえ HSスリットマルチ
 : ワンポイントシーダー ごんべえ(手押し式) /  :スリットマルチ

除草剤の散布

●播種後、直ちにトレファノサイド乳剤、アグロマックス水和剤等を土壌散布します。
●薬害を防止するため、砂壌土では薬量を減らします。
●均一に散布します。

【トンネル栽培】
・初期は密閉して生育を促進します。
・温度が上がってきたら25~30℃を目安に換気します。穴換気と裾換気があります。
 
トンネル栽培トンネル栽培
トンネル栽培

間引き

●本葉3~4葉期に、病害虫に侵された株や生育不良株を間引いて、1本立ちにします。 
●最終株間は4~10cmで、早く収穫するほど広くします。

追肥・中耕・培土

●間引き後、生育をみて追肥を行います。除草を兼ねて中耕し、生長点が埋まらない程度に株元まで土寄せします。
 
中耕ローターロータリーカルチ 
 :中耕ローター /  :ロータリーカルチ

防除

●アブラムシ類、ネモグリバエ類、ヒョウタンゾウムシ類を防除します。
●ネモグリバエ類にはダイシストン粒剤等を、黒あざ病防除にはリゾレックス粉剤等、ヒョウタンゾウムシにはトクチオン細粒剤F等を施肥時に土壌混和します。


ブームスプレーヤ

収穫・調製 

●ルートディガーなど専用の収穫機を使用します。
●収穫したゴボウは、乾かさないように直ちに作業場に搬入します。
●土、ひげ根を取り除き、太さを揃えて箱詰め・出荷します。

 
左から上から ごぼう調製機(ごぼうアジャスタ) / バイブロルートディガー / ゴボウハーベスタ  


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