提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


野菜

ニンジン栽培の作業体系

2008年3月19日

圃場準備(作付の1か月前までに)      ▼機械情報はこちら 

●堆きゅう肥は、播種する1~2カ月前までに2~3t/10a施用します。土がしまりやすい粘質土や水田裏作畑では、堆きゅう肥を積極的に施用します。 
●マリーゴールドを作付けすると、ネグサレセンチュウ防除と有機物の補給ができます。播種2カ月前までに鋤込みます。


マリーゴールド

●耕盤があれば、プラソイラ、サブソイラで心土破砕をします。 
●土塊の多いゴロ土では発芽が不安定になります。粘質土では何度も耕耘して、砕土しておきます。耕うん爪の多い超砕土ロータリを使うと、工程の短縮ができます。耕深は五寸ニンジンで20cm、金時ニンジンで35cmとします。
●一定の深さで播種し、しっかり鎮圧できるように、ロータリーの後ろに鎮圧ローラを装着して、耕耘と同時に鎮圧をします。
●土壌pH5.5~6.5になるように、苦土石灰などで調整します。pH5.3以下では生育不良になります。


左から上から 超砕土ロータリ / プラソイラ / マルチスプレッダー

基肥施用、播種準備              ▼機械情報はこちら

●播種1週間前までに基肥を施用します。 
●トンネル栽培など低温期の作型ではリン酸肥料を多めに施用します(30kg/10a程度)。 


左から上から ブロードカスタ / グランドソワー 

播種

●夏まき栽培では播種期が重要です。関東地域では年内どりは7月25日~8月5日、越冬どりでは8月6日~10日が播種適期です。
●土壌水分が少ない場合は、播種前に20~30mm灌水します。
●畦幅75~80cm、2条で、コート種子を深さ1~2cm1カ所2粒播種します。
●各種播種機を使用します。
●間引きの省略化のため、1粒点播もあります。


左から上から シーダーマルチ トラクタ仕様 / シーダーマルチ テーラー仕様

除草剤の散布

●播種後、直ちに除草剤を土壌散布します。 
●土壌水分が少ない場合は、乳剤または水溶剤を使用します。重複散布しないよう均一に散布します。

トンネル栽培

●施肥は全量基肥とします。
●マルチをすると、肥大、肌、着色が良好になります。透明または黒ポリフィルムを使用します。(フィルムの規格は3812(幅135cm、8条、株間12cm)など)
●耕起・うね成形・マルチ・播種を一行程で行う機械もあります。 
●10~11月まきは、小孔の開いたフィルムを使用すると斑点細菌病の発生を抑制できます。


トンネルマルチ支柱打込機 うち丸

●トンネル内が35℃を超えるようになったら、換気をします。換気には、穴換気と裾換気があります。


左から上から トンネル換気 裾換気 / トンネル換気 穴換気 

間引き

●本葉4~5葉期に病害虫に侵された株や生育不良株を間引いて、1本立ちにします。
●夏まき栽培の最終株間は6~9cmとし、早く収穫するほど広くします。


ニンジンの間引き作業

かん水

●間引き時まで、土壌水分が少ないときは1回20mmかん水します。

中耕・培土

●間引き後追肥し、除草・排水対策、青首防止のために通路を中耕・培土し、株元まで土寄せをします。


土寄せ

●越冬どりをする場合は、防寒のために、12月に根部の上に5cm以上土を盛り上げます。 


左から上から 中耕ローター / ロータリーカルチ  

防除                        ▼機械情報はこちら

●線虫、しみ腐病防除が必要なときは土壌消毒をします。
●アブラムシ類、キアゲハ、黒葉枯病、黒斑病を防除します。 


ブームスプレーヤ

収穫・調製                   ▼機械情報 収穫選別 

●根径4.5~5cm、根重170gほどになったら、ハーベスタ等を使って収穫を始めます。


にんじん収穫機 キャロベスタPro

●収穫→根切り・葉切り→洗浄→水切り→選別→箱詰め→出荷と作業を進めます。
流通中の腐敗を防ぐために、洗浄後は十分に水を切ります。
●高温期には、収穫後根部を長時間直射日光にさらさないようにします。予冷をして出荷します。


左から上から 全自動にんじん選別機 キャロッタ / 全自動にんじん選別機(2連) キャロッタ


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