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ナガイモ栽培の作業体系

2008年03月12日

圃場準備

「排水性改良」(使用機械:トラクタ、サブソイラ、プラソイラ等)
トラクタ・プラソイラ 天地返しと心土破砕を一台でこなします ●肥沃で耕土の深い畑を選び、輪作を前提とし、連作障害を出さないようにします。
●耕盤がある圃場では、サブソイラやプラソイラ等で耕盤を破砕しておきます。
(画像 上:トラクタ・プラソイラ)

「土壌改良・砕土」(使用機械:トラクタ、マニュアスプレッダ、ブロードキャスタ、ロータリ等)
●圃場に応じた良質堆肥、石灰分、りん酸分を施用します。 
(画像 左:パワーマニアスプレッダ / 右:ロータリー耕) ロータリー耕パワーマニアスプレッダ 駆動型マニアスプレッダで安定堆肥散布

植付け準備

チェーン式トレンチャーホイール式トレンチャー 「植溝掘り」(使用機械:トラクタ、トレンチャー(チェーン式、ホイル式))
●植付け直前のトレンチャー耕は生育中に耕土が沈降し、つるを切損したり、奇形いもの発生を招くので、遅くても植付け15日前ころまでに行います。
●トレンチャーにはチェーン式とホイル式があります。
チェーン式は爪の交換が頻繁で維持コストがかかりますが、均一な耕土になるといわれています。ホイル式は土質によっては溝の深層部がやや硬くなりやすいです。
●ホイル式は、走行速度:時速600m以下、エンジン回転:2,000~2,500rmp/分、PTO:500~540rmp/分を遵守します。
●畝幅110~120cm、溝幅15~20cm、深さ100~110cmで深耕します。
(画像上 左:ホイール式トレンチャー / 右:チェーン式トレンチャー) 

「種いも準備」
むかごからの子いも養成植付け用の子いも ●種いもの種類は、「むかご」から1~2年養成した子いも(1年子、2年子)、切いもがあります。
(画像中 左:植付け用の子いも / 右:むかごからの子いも養成) 

●子いもは80~170g、切いもは120~200gを目安とします。10a当たり400~600kgになります。 (子いもで3,700個、切いもは約1,000gの親芋を7分割し、1個150g とすると3,700個必要なため、もとの親芋本数で約530本必要となります)
切りいも ●土壌病害対策として、種子消毒を行います。
(画像下 :切りいも) 

植付け

(使用機械:ながいも植付機TP-220-D1・TP-110、管理機〔培土用〕 )
ながいもプランタ ●手順は以下の通りです
トレンチャー耕
-(15日間程度おいて溝を落ち着かせる)
-植溝切り(トラクタアタッチV溝切り)
-植付け(種いもの先端を24cm間隔に)
-覆土(トラクタアタッチ覆土機)6cm程度

(画像 上:ながいもプランタ)
(画像中 左:うね立て、定植位置の型付け / 右:切りいもの植付け作業) 

切りいもの植付け作業うね立て、定植位置の型付け ●青森県では、一般に5月下旬頃の植付けが多いのですが、100g以下の子いもは頂芽付きで、4月末頃に植付ける例も少なくありません。
●株間は24cmとし、覆土の厚さは植付け時6cm、2~3週間後にさらに6cm培土します。 
●植付け、覆土後に、支柱(1.8~2m)を2m間隔で立て、ネットを展張します。
(画像下 左:植付け後の覆土作業 / 右:ナガイモ ネット張り) 

ナガイモ ネット張り植付け後の覆土作業

植付け後の管理

●支柱立て後に畝間を中耕し、土を軟らかくします。
●基肥は植付け約1カ月後の萌芽時に畝の肩部に行います。
●新いも長が10~15cmになったら、追肥の1回目を行い、以降10~14日おきに3回位追肥します。 
青森県の施肥設計基肥施肥の位置
●100g以下の頂芽付き子いもを4月末に早く植付けした場合の追肥は、植付け後55日頃で新いも長が5cm程度の時、1回目の追肥を開始します。
●萌芽後、つるが伸びたらなるべく早くネットにからませ、生育の促進を図ります。 
ナガイモネット

防除

(使用機械:動力噴霧器MS413B、自走ラジコン動噴MSA413R3-M/K、トラクタ+ブームスプレーヤ、自走式スプレーヤなど) 
●葉渋病、炭疽病、アブラムシ、ナガイモコガ等の発生に注意し、予防を主体に計画的に防除します。  
(画像 左:動力噴霧機 / 右:ブームスプレーヤ) 

ブームスプレーヤ 散布逆さが調整でき、ナガイモ等背の高い作物に対応動力噴霧機 調圧性能が一段と向上。より高いノズル噴霧圧が得られ、ホースの2本出しでも安定した噴霧が可能

収穫

(使用機械:トラクタ、コンベアトレンチャー(センター掘り)、パワーショベル(バックホー)、脇掘り機、モールミニトレンチャー、リヤグレーダー(土の埋め戻し用)など)
収穫作業 ●青森県の収穫期は秋掘りと春掘りに分けられ、概ね半々です。秋掘りは11月中旬~12月にかけて、春掘りは翌年4月になります。(画像 右:収穫作業) 

●収穫機で収穫し、直射日光を当てないように黒ビニールで覆いコンテナ詰めまたはスチールコンテナに詰めます。その後、JA等の貯蔵施設に搬入します。 

【ホイル型トラクタとパワクロ(セミクローラ型トラクタ)の能力差】
●圃場条件が不良(降雨や降雪、みぞれ等により湿潤状態)の場合、パワクロの能力は抜群! 

・ホイル型は、スリップして収穫機をけん引できず、作業中止になりますが、パワクロは苦もなくけん引でき、安定走行で堀取り速度も速いのが特徴です。
・ホイル型は、多少スリップしても収穫機がずれないように(ずれるといもに傷がつきます)、細心の注意を払って操作する必要があります。このため、男性が操作する場合がほとんどですが、肉体的につらい作業である収穫機の後方に女性が位置し、いもを引き上げる作業に従事することになります。パワクロは女性も操作できるため、つらい後方作業は男性に任せられるメリットがあります。
・パワクロの欠点は、家から圃場まで遠い場合などには、走行音(振動)がうるさく、ホイールトラクタと比べて走行スピードも劣りますが、最近では、高速型のパワクロが発売されていますので、目的に合わせて選ぶことが必要です。 

(画像 左:慣行の収穫作業 / 右:パワクロによる収穫作業) パワクロによる収穫作業慣行の収穫作業

貯蔵・出荷

●JA等の4~5℃・高湿度の冷蔵庫で、土つきのまま保管されます。
●洗浄施設で計画的に洗浄され、出荷規格に従い箱詰め、またはパック詰めされ出荷となります。
(画像 左:選別 / 右:箱詰め ) 〔提供:全農あおもり様〕

【規格(等級)について】
丸品のAの2L(1本当たり800~1,000g)が最高値のクラスになります。 
 
箱詰め作業選別 出荷規格
(1)品質・格付基準
 丸品のA、B、C
 平品のA、B

(2)大小基準(丸A、B品のみ)
 4L(1,200g以上/1本)
 3L(1,000~1,200g)
 2L(800~1,000g)
 L (600~800g)
 M (500~600g)
 S (400~500g)
 2S(300~400g)

(3)等級・階級基準
 ・C(大きさは2L:AB品の4L~2L、L:AB品のL~Sの2種類)
 ・平A・平B(大きさは4L:AB品の4L、3L:AB品の3L、2L:AB品の2L~ Sの3種類)
 ・その他規格外はD品 

(※画像にマウスポインターを置くと、説明文が表示されます。また、クリックすると大きく表示されます)

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