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飼料作・畜産編【1】 飼料米

2008年04月22日

1.品種・栽培

●収益性を上げるために、10a当たり800kg前後の玄米収量が期待できる多収品種を選択します。次のような品種があります。


 ・べこごのみ (東北中北部、北陸および関東向き)
 ・北陸193号 (北陸以西向き)
 ・関東飼226号 (関東・東海地域以西向き)
 ・夢あおば (東北中南部、北陸および関東向き)
 ・ふくひびき (東北中部以南向き)
 ・タカナリ (関東以西向き)
 
 これらの多収品種は、多肥栽培に適しています。

●栽培は食用水稲と同様に行いますが、玄米収量を高める肥培管理をします。
●窒素施肥量は食用水稲の1.5倍程度とし、分げつ数、穂数をふやすため、3~4回に分けて追肥します。


べこごのみ 北陸193号
写真 左 :べこごのみ (東北中北部、北陸および関東向き)  右 :北陸193号 (北陸以西向き)


関東飼226号 右:夢あおば、左:ふくひびき タカナリ
 
左 :関東飼226号 (関東・東海地域以西向き)
中 :右側 夢あおば (東北中南部、北陸および関東向き)  左側 ふくひびき (東北中部以南向き)
右 :タカナリ (関東以西向き)


2.収穫から調製・加工まで

●収穫は食用水稲と同様に行います。
●収穫後はカントリーエレベータで乾燥・保管~籾摺りを行い、配合飼料工場へ運び、加工(破砕・粉砕)したのち、家畜用の配合飼料にします。

収穫 籾摺り  玄米
写真 左 :収穫     中 :籾摺り     右 :玄米


●乾燥もみを圧ペン機にかけて、圧ぺんもみ飼料として使うこともできます。

調製(圧ぺん)  圧ぺんもみ
写真 左 :調製(圧ぺん)       右 :圧ぺんもみ
            


3.利活用

●牛、豚、鶏に適した加工処理を行って、飼料全体の5~15%配合したものを家畜に食べさせます。
●飼料コストが高いので、配合割合を高めることはできません。
●エサ米を食べさせることで肉の品質が高まる研究成果もあります。
 豚給与では、皮下脂肪内層のリノール酸、α-リノレイン酸含量が下がり、オレイン酸含量を高くできます。
 採卵鶏給与では、給与割合が高くなるとともに、卵黄色がレモンイエロー色に変わります。

黒毛和牛への給与 肥育豚への給与 採卵鶏への給与
写真 左 :黒毛和牛への給与  中 :肥育豚への給与  右 :採卵鶏への給与


4.飼料米給与の優良事例

【養豚】
 ●(株)平田牧場 (山形県) HPはこちら
 ●(株)フリーデン (神奈川県) HPはこちら
  
【採卵鶏】
 ●農事組合法人トキワ養鶏 (青森県) HPはこちら
 ●(株)鈴木養鶏場 (大分県) HPはこちら
  

執筆者
吉田 宣夫
(独)農業・食品産業技術総合研究機構 畜産草地研究所
飼料調製給与チーム上席研究員


※畜産草地研究所 飼料イネ技術開発情報ページはこちら


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