提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


土づくり

土づくり編(5) 肥料散布・土壌改良資材散布

2011年6月14日

 ●肥料・土壌改良資材を楽に散布したいときに
 ここでは、施肥方法と施肥機の種類について紹介します。  

施肥方法について

施肥方法は大きく分類して、全面施肥と局所施肥とがあります。

「全面施肥」
●「全面全層施肥」ともいいます。肥料を圃場全面に散布して耕起し、作物を栽培する方法です。
●作物の種類によって、根の分布が限られる場合は、肥料の利用率が低くなります。

「局所施肥」
●作物の根が伸びたときに、比較的多く分布すると思われる部分へ、あらかじめ施肥しておく方法です。
●条施肥や溝施肥のようにすじ条に散布したり、定植位置の真下に部分的におく方法などがあります。
●肥料の利用率が高いことから、全面全層施肥に対して施肥量を減らすことができます。

 局所施肥の一例と概要 (土壌改良及び施肥改善指針 鹿児島県作成より引用)

施肥機の種類

「全面散布に対応した施肥機」
<ライムソア>
●酸度矯正のための石灰や、土壌改良資材の散布に利用されます。
●散布したい石灰等を投入する横長のホッパと攪拌(かくはん)を兼ねたロータがあり、シャッタの開度を変えて散布量を調整します。
●トラクタのPTOで駆動する方式と、ライムソアの車輪で駆動する方式があります。
●作業幅は、1.2m~3mまであり、作業能率は30~150a/h です。 


ライムソア

<ブロードキャスタ>
●粒状の化学肥料を円盤に落とし、遠心力で散布するスピンナ型と、左右に揺動する筒で散布するスパウト型があります。
●散布幅はスパウト型、1スピンナ型が6~10m程度、大型の2スピンナ型は最大で20mの散布が可能です。
●遠心力で肥料を飛ばすため、距離により散布量が変わります。そのため、散布端の部分が重なるようにして、散布量を均一にする必要があります。
●牧草等の播種作業にも利用されています。
●近年、施肥量がトラクタの車速に連動し、散布精度が向上した機種も開発されています。


ブロードキャスタ(スパウト型)



ブロードキャスタ(スピンナ型)

「局所施肥に対応した施肥機の一例」
<側条施肥機付田植機>
●田植えと同時に、苗の横(土中)にすじ状に施肥を行います。
●肥料の利用率が高まります。また、代掻き前の施肥が不要になるので、水質汚染防止にもつながります。
 


側条施肥機付き田植機

<施肥播種機>
●歩行用トラクタまたは乗用トラクタに装着し、作溝、播種、施肥、覆土、鎮圧作業を一工程で行う機械です。
●施肥は、種子に近い部分にすじ条に散布されます。肥料の利用率が高まることから、減肥が可能です。


施肥播種機

<畦立同時施肥作業機>
●野菜等の畦立作業と同時に畦内に施肥を行います。
●畦内全体に施肥を行う「畦内全層施肥」と、一部分に行う「畦内局所施肥」があります。
●施肥機は、トラクタのフロント部に装着する施肥機や、耕うん畦立て作業機に搭載する施肥機が利用されます。
●近年では、トラクタの施肥量が車速に連動し、散布精度が向上した機種も開発されています。

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左から上から 畦立同時施肥機 / 赤い丸が局所施肥の部分



畦内全層施肥(左)と畦内局所施肥(右)
(「クボタからお客さまへの営農提案No.3」より)


 ●土づくり編(4) 耕うん、砕土、整地
   ●土づくり編(6) 緑肥、わら、収穫残さのすき込み   

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