提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


安全

安全編(6) 事故防止対策 II

2013年2月20日

事故発生の多いトラクタ操作での基本的な注意事項

  「ヒヤリ・ハット」体験や死亡事故が最も多いのはトラクタである。
 ここでは、事故を防ぐために必要な事項を紹介する。

(1)服装・装具のチェック
●袖口のしっかり閉まる作業着、ヘルメット・手袋・、安全靴を着用する。
●首タオルや腰タオルは禁物!

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(2)作業内容・場所・時間の確認と共有
●オペレーターが自分だけ理解するのではなく、家族と情報を共有する。
●作業場所までの道路状況や天候等も確認し、無理のない作業計画か、確認する。
●緊急連絡用の携帯電話の確認も(電池切れに注意)。

(3)トラクタの点検
●基本的な始業点検を必ず行う。
●空気・水・油についての点検と、グリスアップは必ず行う。
●保安部品(制動灯・後退灯・方向指示器・前照灯の点灯、警報器の鳴動)の確認を忘れずに行 う。
●可倒式安全フレームは起こして、しっかりと固定する。

(4)作業機の確認
●部品や外観に異状はないか。
●必要に応じて、揺動・摺動する所への注油を行う。
●作業機の取付方法は正常に行われているか、ボルトやナットの欠損や曲がり、折れはないか。

(5)作業機の着脱
●作業機の着脱は、平坦なところで行う。

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●トラクタへ乗車する前に、トラクタ周りを確認をしてから乗車する。
●エンジン始動前に警報器を鳴らす。
●作業機昇降装置の確認を行う。
●作業機を外す場合、作業機が安定するよう、補助具がある場合は付ける。
●作業機の着脱時はエンジンは必ず切る。
(クイックヒッチの場合の着脱は、周囲に注意しながら慎重に行う)
●作業機をつける場合、トラクタと作業機の間に入って取付作業を行わない。
●作業機の装着方法・順番・調整は確実に行う。
●作業機装着後は、正常に作動するかを確認。油圧装置を利用するものは、油圧ホースの接続を確認する。

(6)格納庫から道路へ
●トラクタの周りを確認してから乗車する。
●エンジン始動前に警報器を鳴らす。
●エンジン始動後、エンジンの音と排気ガスの色を確認する。
●作業機昇降装置の確認を行う。
●左右ブレーキの連結を確認する。
●出発前には、再度警報器を鳴らす。

(7)家族が行う注意
●オペレーターの服装と体調を確認する。
●作業内容・場所・時間を確認する。(作業場所を地図などで確認)
●点検から出発までに警報器が何回鳴ったか確認する
(最低3回。作業機の着脱等があれば、5~7回は聞こえることになる)

(8)道路走行上の注意
●一般車両より速度が遅いことを自覚し、他の交通車両の走行を妨げないように注意する。 対向車両等と離合する場合は、路肩や壁などに寄りすぎないよう注意する。
●道路交通法を遵守して走行する。

(9)圃場への侵入
●トラクタから降りて進入路を確認する。
●走行ギヤは低速にし、ゆっくりと侵入。
●作業機など長い場合や広い場合は、畦や立木等にぶつからないように注意する。
●草が多く、側溝などが見えにくい場合は草刈りを、その他障害物がある場合は目印を付ける。

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(10)圃場内
●草が多く畦際などが見えにくい場合は草刈りを、その他障害物がある場合は目印を付ける。
●作業機の長さ・幅を考慮して旋回位置を決め、十分なスペースを確保する。
●畦際ぎりぎりまでの作業の場合、トラクタから降りて確認する。

(11)圃場からの退出
●進入路の傾斜角を小さくしましょう。進入路付近は、耕うんにより進入時より深くなっている 場合があるため、慎重に走行する。

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●また、作業中左右ブレーキの連結を外していた場合は、 進入路に入る直前に連結する。



(12)圃場からの帰路
●トラクタに付着した泥や土は、圃場か進入路で落とすようにする。

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●反射器への泥等の付着していると、機能が発揮できない。
(薄暮時などは他車からの見えにくく、追突事故に遭遇する危険性が高まる)
●道路交通法を遵守して走行する。

(13)格納
●作業終了後、格納庫に入れる前に洗車する。
●特にロータリー耕などを行った場合、ロータリーの土は落としておく。
●ロータリーの爪の摩耗状態や、ボルト・ナットのゆるみ・脱落がないかを確認する。
●格納してトラクタを降りるまで気を抜かずに、注意しながら安全な行動をとる。


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