提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


安全

安全編(5) 事故防止対策 I

2013年2月18日

「ヒヤリ・ハット」アンケートや想定される事故原因

 農業機械を利用する際、農作業中、圃場への移動時、格納庫、施設園芸のハウス内などで、誰 もが多かれ少なかれ、経験したことがある「ヒヤリ・ハット」。
多くの場合、慣れや不注意、疲労からくる注意力低下、焦りなどが原因のようである。

 最も「ヒヤリ・ハット」事例が多い圃場・進入路で注意することを以下に紹介する。

「作業中の居眠り」
●こまめに休憩をとる。

「転落・転倒」
●圃場周辺の確認、危険箇所は目印をつける。畦際まで無理をしない。
●作業後は、土壌の硬さが変わるので、車輪の沈む深さが変わり、転倒しやすくなる。車速を遅くしたり、状況を充分把握し対処する。
●トラクタのブレーキ連結は、進入路に入る前に確実に行い、圃場から出る。
●田植機など車輪が濡れて、滑りやすい状態で圃場を出る時は、スリップに気を付ける。


ブレーキ連結のタイミングは、作業終了後、進入路に入る直前

「まき込まれ」
●詰まりの除去や機械の調整は必ずエンジンを止めて行う。
●組み作業の場合、特に合図など決めて、オペレータと補助作業者の連携を充分とる。軍手の使用は、場所と作業を選び、コンバインの手刈り脱穀は素手で行う。きちんとした服装で作業を行う。

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手刈り脱穀は素手で

「衝突・はさまれ」
●畦際・畦畔までの距離の確認、目印を設置する。
●トラクタに装着した作業機の長さと畦畔との距離を考慮して、旋回する。
●小型管理機や耕うん機は、挟圧防止装置付のものやデッドマンクラッチのものを使用する。

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管理機・耕うん機に普及しているループハンドルとデッドマンクラッチ。クラッチを握るとクラッチがつながり、動き出す。もしもの時は、手を離せば止まる

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刈払機のトリガー式スロットルは、手を離すとエンジンの回転数が低速になる。
固定式では、いざという時、回転数を下げることが出来ずに、危険が大きくなる


●トラクタに装着する作業機はいろいろあり、トラクタ+作業機の長さはそれぞれ変わる。
●畦畔との距離、旋回位置も作業機の長さを考慮しないと、畦畔にぶつけてしまう


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