提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


根菜類いも類

サツマイモ (ヒルガオ科)

2010年2月19日

栽培のポイント

●たねいもは、無病のものを選びます
●排水のよい火山灰土か、砂質壌土が適します
●窒素が少ない畑を選びます。野菜の後作では、「つるぼけ」しやすいので、気をつけましょう
●土を軟らかくし、畦を高くします

品種

品種は、金時、土佐紅、紅高系、ベニアズマ、ベニハヤトなどが代表品種です。 その他、小型で甘みの強い安納イモ、干し芋用のタマユタカ、アントシアン含量の多いアヤムラサキ、パープルスイートロードなどがあります。

栽培ごよみ


 (南関東標準) 

苗の準備

5月中旬以降に、園芸店やホームセンター、種苗店などで購入します。約0.5㎡当たりで4~5本の苗が植えられます

畑の準備

  サツマイモは酸性の土が適しています。
肥料の吸収力が強いので、野菜栽培の後は無肥料で栽培します。
施す場合は、10㎡当たり1kgのサツマイモ用配合肥料か、単肥(硫安150g、過燐酸石灰300g、硫酸カリ150g)を配合し、施用します。

植付け

5月下旬~6月中旬に植え付けます。節間がややつまり、茎が太く、茎柄が短く、葉が5~6枚、長さ25~30cm程度が適期苗です。
植付け方法は、4通りの方法があります(イラスト参照)。斜め植えか舟底植えがおすすめです。3節を土中に挿し込み、軽くおさえます。土が乾いている時には、ややしおれた苗を植えると活着がよくなります。

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畦にマルチをすると、地温が上がって生育が進み、早掘りができます。黒色のポリフィルムを使うと、雑草が防げます 

蔓返し

7~8月になると、茎葉が繁茂してきます。
伸びたつるには根があり、これを放置すると、いもが育たないか、数が少なくなるため、8月をめどに、つるの根をはがし、一定方向(畦の片方)に引き寄せます(「蔓返し」または「蔓はがし」)。
これにより徒長を防ぎ、いもを太らせることができます。

主な病害虫

●主な害虫
ハスモンヨトウ、ナカジロシタバ、イモコガ、コガネムシ類幼虫、ネコブセンチュウ 
●主な病害
黒斑病、つる割れ病、紫紋羽病



センチュウ被害


左から上から 黒斑病 / つる割れ病 / 紫紋羽病 (提供 :社団法人日本植物防疫協会)

収穫

8月下旬ころから収穫が可能です。試し掘りをして、いもの太り具合を手で確認し、順次収穫します。
寒さに弱いので、霜の降りる前に収穫を終えるようにしましょう。 
収穫は晴天の日に行います。貯蔵する場合は、無病無傷のものを発泡スチロール箱に入れ、11月中旬以降は暖かい室内に保管します。貯蔵温度に注意しましょう。

ミニ情報

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窒素肥料をほとんど必要としないため、袋を利用して作る方法もおすすめです。

厚手のポリ袋に、黒土などを入れます。水はけをよくするため、袋にはやや大きめの穴をあけておきましょう。
肥料として硫酸カリを2g(草木灰の場合は6gほど)を入れて土とよく混ぜ込み、苗を差し込みます。 
このままの状態で茎葉の繁るのをまちましょう。

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