提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


家庭菜園

ナス (ナス科)

2010年2月22日

栽培のポイント

nasu2_image1.jpg ●強い光を好むので、日当たりのよい場所を選びましょう
●栽培期間が長いので、定期的に追肥を行います
●病害が発生しやすいので、接ぎ木苗を利用するとよいでしょう
●乾燥に弱いので、堆肥(有機物)を多く施し、保水性のある土づくりをしましょう
●梅雨明け以降は、ダニ・アザミウマ等の害虫の発生に注意しましょう

品種

nasu2_image3.jpg 卵形の千両2号、太長ナスの黒陽、長ナスの筑陽、大長の庄屋大長、丸形のくろわし・早生大丸、多汁質のみず茄などがあります。

栽培ごよみ


 (中間地) 

苗の準備

青枯病などの土壌病害がでないよう、接ぎ木苗を選ぶとよいでしょう。ホームセンターや種苗店、園芸店などで購入します。

よい苗の見分け方である、
 ●葉と葉の間(節間)が短く、ガッチリしている
 ●葉が厚く、つやがあり、葉は濃緑色の苗がよい
 ●病気や害虫がついていない
などに注意して苗を選び、晩霜の恐れがなくなったら植付けます。 

畑の準備

  nasu2_jyunbi.jpg

植付け

本葉で6~7枚の苗で、つぼみが見えた頃が植付け適期です。植付けの朝には、たっぷりかん水します。

植付け後、仮支柱をして株元を固定します。 
5月中旬頃までは、防風対策をします。株のまわりに、支柱を垂直に4本立て、肥料などの空き袋で囲うと、根つきが順調になり、スムーズに生育します。 
 
マルチフィルム等で畦を被覆すると、土の乾きを和らげ、根張りをよくし、病害の拡大抑制に効果があります。

支柱立て

植付け後1カ月頃に、本支柱を立てます。
うねの中央に支柱を立て、主枝・側枝をひもやテープで誘引する方法と、支柱をV字型に立て、主枝を左右に振り分けて誘因する方法があります。近年は、光が当たりやすいV字型が多くなっています。

整枝・摘葉

主枝の8~9節に最初の花(1番花)がつきます。その下から出る強い枝2本を残し、3本仕立てにし、それより下の枝は、全部かきとります。

7~8月になると、葉が込み合い、光がとおりにくくなるため、果実の着色が悪くなります。
株の内側の枝や葉を定期的に整理し、果実や株全体に光が当たるようにします。3本仕立て後、3本の枝からでる強い枝を1~2本残し、1株当たり4~5本の枝を仕立て、25cm間隔に配置しながら誘引します。 

追肥とかん水

収穫最盛期には、10㎡当たり化成肥料500g程度を、10~15日おきに通路に施します。定期的に肥料を施すことで、草勢を維持させます。ただし、多すぎると病気が発生しやすくなるので、気を付けましょう。
順調に生育させるためには、常に適度な水分があることが大切です。朝夕の涼しいときに、通路にたっぷり水を流す方法で、定期的にかん水しましょう。 

更新剪(せん)定

真夏になると、暑さと乾燥で果実の品質が低下します。枝を切り戻して新しい枝を出させると、おいしい秋ナスがとれます。



●更新剪定の実施の判断について
6~7月頃に3カ月の気象予報を調べて決定します
 ①秋が予定よりも早く訪れる場合は剪定は実施しません
 ②秋が平年並みの場合は、7月下旬ごろに実施します
 ③残暑が厳しく、秋の訪れが遅い場合は気象情報の内容により、8月10日頃、8月20日頃、8月下旬に決定します

●剪定の程度
 ①強 :全体のほとんどを剪定
 ②中 :全体の5割程度を剪定
 ③弱 :全体の2割程度を剪定

●剪定後の処置
 ①株元から約20cmほどの位置の根を円状に切ります
 ②1株30gの肥料(8-8-8)を施します
 ③水をたっぷりかけます

主な病害虫と生理障害

●主な害虫
アブラムシ類、ミナミキイロアザミウマ、マメハモグリバエ、オンシツコナジラミ、オオタバコガ、ハダニ類、チャノホコリダニ、テントウムシダマシ 
●主な病害
半身萎ちょう病、灰色かび病、褐紋病、すすかび病、青枯病



左から上から モモアカアブラムシ / オンシツコナジラミ


左から上から 半身萎ちょう病 / 灰色かび病  / すすかび病
(提供 :社団法人日本植物防疫協会) 

●生理障害
 ○苦土欠症状
 下葉の葉脈間が黄色くなります。 
 植え付け前に苦土質肥料と堆肥を施用し、土の条件を良好にしておくことと発生が防げます。
 ○つやなし果
 果実全体が光沢のない消し炭状になります。最盛期以降の果実肥大の盛んな時期に水分が不足したり、日当たりが悪くなると発生します。
 

収穫

nasu2_image2.jpg 果実が70~120gの時に、花梗(かこう)をつけて収穫します。
夏期の最盛期には、開花後12~13日で収穫できます。朝の涼しい時間帯に収穫しましょう。
株を疲れさせないため、果実は若取りしましょう。

ミニ情報

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