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家庭菜園編 【ナス】

2008年03月27日

栽培上のポイント
着果の仕方
栽培ごよみ
品種
作り方


1 栽培上のポイント

 (1)強い光を好む(特に紫外線で着色)野菜なので、日当たりのよい場所を選びます。
 (2)栽培期間が長いので、追肥を定期的(20日おき)に行います。
 (3)土壌病害(青枯病、半身萎ちょう病など)回避のため、接ぎ木苗を利用します。
 (4)乾燥に弱いので、保水性のある土壌にするため、堆肥(有機物)を多く施します。
 (5)梅雨明け以降には、ダニ・アザミウマ等の害虫が発生するので、注意します。


2 着果の仕方

 第1花が8~9節でつき、以後葉2枚おきに花ができます。わき芽(側枝)も同様です。光線が不十分だと葉2枚おきに花が出ず、葉4枚おきになることもあります。


3 栽培ごよみ


4 品種

 果実の形により、球・卵形・中長・長・大長などの品種に分かれ、主として卵形は関東以北に、長ナスは西日本各地、大長ナスは九州地域など、各地方でさまざまな品種が栽培されています。

 現在は卵形の千両2号が中心で、このほか太長ナスの黒陽、長ナスの筑陽、大長の庄屋大長、丸形のくろわし・早生大丸、多汁質のみず茄などがあります。

なす果形

5 作り方

(1)苗の確保(苗選び)
 一戸当たりの必要な本数は、家族数と同じといわれています。ホームセンターか種苗店、園芸店などで購入します。青枯病などの土壌病害がでない、接ぎ木苗を選ぶのが無難です。

 よい苗の見分け方として、

 1)葉と葉の間(節間)が短く、ガッチリしている
 2)葉が厚く、つやがあり、葉は濃緑色の苗がよい
 3)病気や害虫がついていない

 などに注意し、晩霜の恐れがなくなった時期に定植します。 

(2)畑の準備 
 ナスを長期間とる第一歩は、土づくりからです。植え付けの7~10日前に有機石灰を10㎡当たり2kg当たり全面にまき、なるべく深く土に混ぜ込みます。その後完熟堆肥(樹皮堆肥か牛ふん堆肥など)を10㎡当たり40~50kg施し、土とよく混ぜ込みます。

 植え付けの4~5日前に、基肥として有機質肥料(例6-6-6、化成肥料か配合肥料で有機を50%以上含むもの)を10㎡当たり3kg、全面に散布し、土とよく混ぜ込みます。

(3)定植
 本葉で6~7枚の苗で、つぼみが見えた程度の苗が定植の適期です。定植日の朝には、たっぷり水を与えておきます。

 定植後、仮支柱をして株元を固定します。5月中旬頃までは風の強い日がときどきあるので、防風対策は、支柱を株のまわりに、垂直に4本立て、肥料などの空きポリ袋を利用して囲います。囲うことによって根つきが順調になり、スムーズに生育します。

仮支柱


 株間は、約60cm程度です。

 マルチフィルム等で畦を被覆すると、土の乾きを和らげ、根張りをよくし、病害の拡大抑制に効果があります。

(4)支柱立て
 定植後1カ月頃に、本支柱を立てます。誘引方法によって異なりますが、うねの中央に支柱を立て、主枝・側枝をひもやテープで誘引する方法と、支柱をV時型に立て、主枝を左右に振り分けて誘因する方法があります。近年は、受光体制のよいV字型が多くなっています。


V字型 テープ

(5)整枝・摘葉
 主枝の8~9節に最初の花(1番花)がつくので、その下からでる強い枝2本を残し、主枝と合わせ3本仕立てとします。そこから下の枝は、全部かきとります。


主枝の仕立て方

 7~8月になると、茎が込み合い、葉で光線の透過が悪くなり果実の着色が悪くなります。株の内側の枝や葉を定期的に整理し、果実や株全体に光線があたるようにします。3本仕立て後、3本の枝からでる強い枝を1~2本残し、1株当たり4~5本の枝を仕立て、25cm間隔に配置しながら誘引します。

(6)水やり
 順調に生育させるためには、常に土の湿りが適当で、変化の少ないことが大切です。朝夕の涼しいときに、通路にかん水をします。通路にたっぷり水を流す方法がよいでしょう。土が乾ききらないうちに、定期的にかん水をしましょう。

(7)追肥
 収穫最盛期は、10~15日おきに10㎡当たり化成肥料で500g程度、通路に施します。
定期的に肥料を施し、草勢を維持させます。効果がでるまでに2週間近くかかりますが、油かすを施すと、色・つやのよいナスがとれます。


生育の健康診断


(8)生理障害
 1)苦土欠症状
 下葉の葉脈間が黄色になってくる症状です。
 植え付け前の苦土質肥料と堆肥の施用で、土の条件を良好にしておくことで発生しにくくなります。
 2)つやなし果
 果実全体が光沢のない消し炭状の果実で、最盛期以降の果実肥大の盛んな時期に水分が不足すると、発生します。

(9)更新せん定
 真夏になると、暑さと乾燥で果実の品質が低下します。枝を切り戻して新しい枝を出させると、おいしい秋ナスの果実がとれます。7月下旬に3分の2の枝を切り、追肥を施し、かん水をしておきます。約1カ月後には、品質のよい秋ナスが味わえます。

(10)収穫
 果実が70~120gの時にはさみを使い、花梗(かこう)をつけて収穫します。夏期の最盛期では開花後12~13日で収穫できます。朝の涼しい時間帯に収穫しましょう。株を疲れさせないために、果実を若取りするようにします。


ナスの主な病害虫
ナスの主な病害虫
※農薬使用に関しては、もよりの農業改良普及センターや農協などにお問い合わせください

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