提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


タマネギ機械化一貫体系における収穫機と調製機等の研修会を開催(栃木県真岡市)

2017年05月31日

 栃木県芳賀地方(真岡市、芳賀町)は、タマネギの栽培面積、出荷量ともに県内有数の産地である。しかし、栽培管理の大半が手作業で行われ、労力的負担が大きく、近年は生産者の高齢化が進んでいることから、省力化・低コスト化技術の確立が課題となっている。
 そこで、芳賀地方を管内とする芳賀農業振興事務所は、全国農業システム化研究会の事業を活用し、平成28年度から機械化一貫体系の実証調査に取り組んでいる。


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真岡市を流れる鬼怒川沿いは、水はけの良い砂壌土が広がるタマネギの栽培適地。収穫期には収穫されたコンテナが圃場に見られる


 平成29年5月23日に、芳賀農業振興事務所、芳賀地方認定農業者協議会、全国農業システム化研究会の共催、芳賀地方農業振興協議会の後援による、全国農業システム化研究会現地検討会(平成29年度芳賀地方認定農業者野菜部門研修会)が栃木県真岡市の現地圃場で開催された。


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左 :現地検討会で実証調査の説明をする芳賀農業振興事務所の仁平祐子主査
右 :タマネギ生産者を含め、60名を超える関係者が参集した


 当日は、農業機械メーカーによる、①歩行型収穫機、②マルチはぎ機、③根切機、④拾い上げ機、⑤調製機による機械化一貫体系の収穫・調製作業の実演が行われた。


①歩行型収穫機:茎葉を切り、マルチをはぎ取りやすくする。
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(株)クボタの歩行型たまねぎ収穫機「ボニータ」(OH-4)


②マルチはぎ機:マルチをはぎ取る。
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(株)デリカのマルチはぎ機(DR-202)。はぎ取ったマルチは、簡単に取り外せる

③根切機:タマネギの根を切断し、拾い上げやすくする。
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(株)キューホーの根切機(TK2-1)。トタクターに取り付けて牽引し、根切刃で根を切断する


④拾い上げ機:タマネギを拾い上げる。
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(株)クボタの玉ねぎピッカー(KOP-1000)


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圃場に整列したタマネギを効率よく拾い上げる。コンベアで搬送されたタマネギはコンテナに収まり、圃場に降ろされる


⑤調製機:根と茎を適正な位置で切断する
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(株)ニシザワのオニオン・タッピングマシン(NOTM-1)。回転するブラシが茎葉を巻き込むことでタマネギを下向きに整え、葉を切断する。続けて根を巻き込み、切断する


 芳賀地方のタマネギ生産者をはじめ、県内農業振興事務所の野菜担当普及指導員など、関係者60名以上が参加し、労力を要する収穫・調製作業に関する各作業機とその実演作業を見て、効率的な野菜生産について理解を深めた。
 芳賀農業振興事務所では、作業時間を調査するとともに、収量や品質などを含めた経営改善効果などを引き続き検討していく予定だ。(みんなの農業広場事務局)