提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


平成25年度 大豆全国現地検討会開催(山形県酒田市)

2013年08月16日

 8月8日、(一社)全国農業改良普及支援協会と山形県の主催による大豆全国現地検討会が山形県酒田市で開催された。
 今年は、「大豆の連作ほ場における増収技術の検討」をテーマに、東北地方の大豆栽培の実態と増収対策技術、さらに小畝立て深層施肥播種技術について検討した。東北地方の普及関係機関、JA関係者、農業資機材メーカー、生産者と総勢200名を超す参加者が集まった。


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参加者でいっぱいの会場


<室内検討会>
 3名の講師による発表が行われた。また、山形県産大豆「里のほほえみ」を使った豆腐と豆乳の試食品も提供された。


●東北地方の大豆栽培の実態について
(農研機構 東北農業研究センター大仙研究拠点 水田作研究領域 持田秀之氏)
 東北地方の大豆栽培の実態について、表とグラフを用いて、分かりやすい解説があった。東北地方の単収は、全国平均を約20kg(10a当たり、2009年)も下回り、特に太平洋側で低迷が続いている。減収の要因は、近年の集中豪雨等による湿害から、大豆の過剰作付による地力の低下、病虫害の増加等であり、早急な対策が求められる。


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農研機構 東北農業研究センター大仙研究拠点 持田 秀之氏


●土壌に応じた大豆の増収対策技術について
(株式会社クボタ アグリソリューション推進部 有原丈二氏)
 土づくりに着目した増収対策として、播種前のロータリー耕は1回だけが良いなど、耕耘・耕起のポイントを説明した。


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株式会社クボタ アグリソリューション推進部 有原 丈二氏


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参加者から熱心な質問も


●大豆の小畝立て深層施肥播種技術について
(山形県農業総合研究センター土地利用型作物部 後藤克典氏)
 山形県内における大豆の単収は、湿害と地力低下により、全国平均を下回っている。
 そこで、県内の収量増加のため、湿害軽減対策となる小畝立て播種技術と、根粒菌の活動を阻害せず、効率的に窒素供給することができる深層施肥技術を組み合わせた新技術、小畝立て深層施肥播種技術について詳しく解説した。

(参考)
大豆の小畝立て深層施肥播種実演会が開催される(山形県米沢市)


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山形県農業総合研究センター 後藤 克典氏


<現地検討会>
●現地検討
 (有)ごんべの会の圃場で、小畝立て深層施肥播種技術を取り入れた実証圃を見学した。たび重なる雨の影響を感じさせないほど順調に成長した大豆を、参加者たちは興味深く眺めていた。


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大豆実証圃場


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 :実証圃の紹介をする担当者(左から上野主任専門普及指導員、中野作物技術専門員、後藤主任専門研究員)
 :株式会社クボタ 有原技術顧問による土壌の説明


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熱心に説明を聞く参加者


●機械展示見学
 株式会社クボタから、以下の大豆用機械の説明があった。
・耕起作業機 (スタブルカルチ)
・畝立施肥播種機 (小畦立て深層施肥播種機)
・除草機 (タイン式除草機、吊り下げノズル式除草剤散布機、中耕ディスク+除草剤散布機)
・大豆収穫機 (豆・麦・雑穀収穫用コンバイン)

 また、小畝立て深層施肥播種機の実演も行われた。(みんなの農業広場事務局)


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機械の説明を聞く参加者


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小畝立て深層施肥播種実演のようす