提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


業務用タマネギ収穫の機械化に期待。実演・検討会で注目集まる(岩手県花巻市)

2013年07月10日

 岩手県花巻市では、実需からの呼びかけに対応した業務用タマネギの生産が始まった。営農組織の輪作体系の一品目として有望なことから、全国農業システム化研究会の実証事業により、タマネギ定植と収穫の機械化による省力・低コスト生産と、現地適応性の検討を目指した実証を行っている。


 花巻市大迫町亀ヶ森の圃場では、7月4日、歩行型たまねぎ収穫機(=掘り取り機:ボニータOH-3MSR)と収穫機(たまねぎピッカーKOP-1000)を使って実証区の収穫作業が行われ、実証組織である農事組合法人早池峰の構成員を中心に、生産者や関係者約30名が機械による作業を見守った。


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 :歩行型たまねぎ収穫機 ボニータ /  :たまねぎピッカー


圃場整備 :昨年10月。排水良好な圃場を選定し、施肥、マルチ張り
定植 :昨年10月末。4条植え定植機、マルチ対応。タマネギ品種はターボ
管理 :3月下旬~6月中旬。追肥、除草、病害虫防除
倒伏 :6月中旬
慣行区の収穫(手作業)は7月3日(前日)


 実証区では、掘り取り機が通った後に、茎を10cmほど残した状態でタマネギが落とされる。その後、マルチをはぎ取った圃場を、ピッカーが一定以上の大きさのタマネギを拾い上げながら進み、コンテナがいっぱいになると、機械の後ろにコンテナを下ろしていった。


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 1反歩当たりの作業時間は、一般に手作業では17~18時間かかるところ、収穫機が4時間、ピッカーが1.5時間で済むという。腰痛の心配もない。スムーズな収穫作業をみた生産者からは、機械の操作方法やマルチの扱い等について、質問の声があがった。


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 業務用タマネギ生産には、ある程度まとまった面積・生産量が必須であり、機械に合わせて畑を作ることも必要だ。課題を克服して産地化を実現するため、生産者、関係者が力を合わせた取り組みが進んでいる。(みんなの農業広場事務局)