提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


大豆の畦立播種同時深層施肥技術の実演会を開催(山形県米沢市)

2011年06月20日

6月8日、山形県米沢市川井の農業生産法人アグリ川井の圃場において、青空のもと、全国農業システム化研究会の実証調査事業による大豆の畦立播種同時深層施肥技術の実演会が山形県置賜総合支所 産業経済部 農業技術普及課の主催で行われた。

実証を行う地域は連作11年目に突入しており、地力の低下が著しく、10a当たりの平均収量は129kg、上位等級は10%にも満たないほどの低収量・低品質が問題となっている。
この課題を克服するため、10a当たり平均収量240kg越え、上位等級比率100%を目標に、実証調査に取り組む。

品種は「里のほほえみ」を使用。「里のほほえみ」はダイズモザイク病に強く、倒れにくい特徴を持ち、今後、普及が期待されている新品種である。



種子処理用殺虫殺菌剤「クルーザーMAXX」で処理された「里のほほえみ」

実演会には山形県普及関係機関、農業資機材メーカー、生産者など、総勢30名以上が参加した。


  
天候に恵まれ多くの参加者が集まった


各区の概要は以下の通り。

●小畦立播種区の概要
排水対策:サブソイラによる心土破砕、溝掘機による明きょ施工済み
雑草対策:除草剤(ラウンドアップマックスロード)を散布し、翌日に耕起済み
畦立方式:小畦立
基肥施肥:側条(アラジン444)、深層(尿素)
播種量 :里のほほえみ(4kg/10a)
      種子処理用殺虫殺菌剤(クルーザーMAXX)で種子消毒済み
使用機械:トラクター(クボタKL4350)+代かきハロー+播種機+深層施肥機


  
 :小畦立播種機に深層施肥機を付けた試作機
 :小畦立播種は作業速度が速い


●耕うん同時畦立播種区の概要
排水対策:サブソイラによる心土破砕、溝掘機による明きょ施工済み
雑草対策:ラウンドアップマックスロードを散布済み
畦立方式:高畦立
基肥施肥:側条(アラジン444)、深層(尿素)
播種量 :里のほほえみ(4kg/10a)
      種子処理用殺虫殺菌剤(クルーザーMAXX)
使用機械:トラクター(クボタKL34R)+アップカットロータリー+大豆播種機+深層施肥機


  
 :耕うん同時畦立播種と共に耕盤付近の深層へ施肥をする作業機
 :耕うん同時畦立深層施肥播種の様子


両区とも畦立播種と同時に深層施肥を行うことで、収量の増加をはかると同時に、肥料コストの低減も実現する。また、雑草対策として、除草剤(ラウンドアップマックスロード)を5月31日に散布したが、小畦立播種区では、除草剤散布の翌日に耕起作業をしたのに対し、耕うん同時畦立播種区では播種前の耕起は行わないことで、耕起のタイミングの違いによる除草効果の差についても比較検討をする。


今回の播種作業は無事終了したが、病害虫雑草防除や干ばつ対策等もしっかりと行っていく必要がある。今後は、中耕ディスク式培土機による培土作業、除草剤畦間散布技術等の実証試験も実施し、目標の達成を目指す。(みんなの農業広場事務局)