提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


水田転作体系における耕盤修復技術の実証(鹿児島県大隅町)

2010年11月16日

 水田輪作体系は、農地の有効利用や生産性の向上には有効だが、排水対策が不十分だと、湿害による輪作作物の生育不良などが問題となる。しかし、湿害防止のために耕盤破砕、心土破砕等の対策を行うと、復田時の漏水が懸念される。


 「セミクローラ型トラクタ(パワクロ)を使用して、簡易に耕盤復元ができないか」

 全国農業システム化研究会では、今年度、鹿児島県農業開発総合センター大隅支場農機研究室において、安定生産や計画作業推進のための機械化作業技術を確立し、水田輪作経営の維持・拡大を図るため、ブロックローテーションを行う大区画ほ場整備地区で、セミクローラ型トラクタの耕盤修復性能の実証をおこない、水田輪作体系への適応性を検討している。対象作物はサツマイモと水稲だ。

 実証圃場(1.1ha)での本試験を前に、排水および耕盤修復技術の予備試験が、11月4日、5日に大隅町の笠木原地区で行われた。
 作業の流れは以下の通り。


11月4日
●収穫後の水田をプラソイラで耕し、耕盤を破砕
(耕深30cm、耕幅2.4m)
  
  

●土壌硬度の測定
  


深さ20cmあたりに非常に硬い耕盤が形成されている。


●耕盤破砕後のロータリーによる耕うん
      


●耕うん後のパワクロトラクタによる全面倒圧
  

●灌水
  
  

11月5日
●ハローによる代かき
  
     

●給水量、減水深測定
  


今回の予備試験の結果をもとに、来春本試験をおこなう予定だ。(みんなの農業広場事務局)