提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


新規需要米(米粉・飼料米)に関する現地検討・研修会 開催される(熊本県熊本市)

2009年09月24日

食料自給率50%の目標に向け、水田の効率的利用が急務となっている。飼料用米、米粉用米については、有望な転作作物として注目され、また、需要の大幅な伸びも期待されていることから、平成21年度の全国農業システム化研究会では、「新規需要米(米粉・飼料米)の省力・効率的生産技術の確立」について、実証調査を行っている。

9月1日~2日にかけ、「平成21年度全国農業システム化研究会 新規需要米(米粉・飼料米)に関する現地検討・研修会」が、熊本県で開催され、各県実証調査担当者(普及指導員)等、約70名が参加、現地視察と中間成績検討会を行った。


●「飼料稲(WCS)栽培と耕畜連携の取組」視察(御船町)

御船町では、転作作物である葉たばこの作付面積は48ha。作付け後の土壌クリーニング作物として、水稲の作付けが重要となっている。また、畜産農家からは、自給飼料の作付け拡大が必要とされていたことから、飼料稲の作付面積の拡大を図り、平成14年には68haまで増加、現在に続いている。栽培品種は、モーれつとミナミユタカ。

  

   
●「米粉用米の低コスト生産技術の確立」現地検討会(熊本市)

平成21年度の全国農業システム化研究会では、米粉・飼料米の効率的な栽培技術の確立について、実証調査を行っている。
今年度の、熊本農政事務所農業普及・振興課の取組内容は以下の通り。
1.米粉用米の生産に向く品種の選定
2.低コスト生産技術による省力性の実証
3.採算性の向上(10a当たり収量800kg)

今夏は天候不順に見舞われたが、生育はおおむね良好。成果が期待される。

  
     

●熊本製粉(株)の視察

鹿児島本線、上熊本駅ほど近くに位置する、熊本製粉(株)技術センターと熊本工場の視察を行った。
九州産米を原料とした米粉を製粉している、熊本製粉(株)では、「お客様が食べておいしいと思う米粉」をめざし、約40名の研究者が、米の特徴を生かした、製パン・製菓性、製麺性にすぐれた、新しい米粉の開発等を行っている。
小麦粉に比べ、価格がネックとなる米粉だが、九州沖縄農業研究センターが開発した、多収米の新しい品種「ミズホチカラ」について、米粉適性試験を九州沖縄農業研究センターと共同で実施してきた。米粉パン等の用途向けに、今後の普及が期待される。
  
  


  
 :試食用にいただいた米粉菓子のラスク。サクサクとした感触で、小麦と同様においしい。


●中間成績検討会

全国農業システム化研究会では、「米粉・飼料米の効率的な栽培技術の確立」とともに、「水稲の省力低コスト・高品質生産技術の確立」についても、同様に実証調査が行われており、これらに関わる中間成績検討会も同時に開催された。
取組各県からの中間報告に続き、活発な意見交換や、農業資機材メーカーからの情報提供等がなされた。
これらの検討を元に、引き続き調査が続くこととなる。(みんなの農業広場事務局)