提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


転作田での大豆播種実演会を実施(岩手県軽米町)

2009年06月12日

 6月9日(火)、岩手県軽米町大清水地区の圃場で、大豆播種実演会が行われた。今年度、全国農業システム化研究会の実証調査を行い、転作田での大豆機械化体系と、機械除草を組み入れた栽培体系を検討する。

 また、岩手クボタ大豆300A研究会の現地研修も兼ねており、主催の岩手県二戸農業改良普及センター、作業機械を提供する(株)岩手クボタ、(株)クボタ、軽米町、JA、関連メーカー、大清水地区営農組合員等の農業者等、約50名が集まった。


ロータリ耕。斜めの線は弾丸暗渠
ロータリ耕。斜めの線は弾丸暗渠


 大清水地区営農組合(※)は、圃場整備事業と同時に平成19年に立ち上げた生産組合で、今回の実証区は3区画約1.2ha。転作田であり、また湿害が心配されるため、1)小畦立播種と耕うん同時畦立て播種の二つの方法による、転作田で湿害回避に有効な機械化体系、2)タバコや雑穀等周辺作物への配慮と、できるだけ農薬を使わずに作りたいという農家の希望に沿って、機械除草による除草剤をできるだけ使わない栽培方法、の2つの課題に取り組む。


開会の様子  説明に聞き入る参加者
 :開会の様子 /  :説明に聞き入る参加者


 排水対策は、6月1日、実証圃場全体に、弾丸暗渠を約9m置きに(斜めに)設置した。
各実証区の概要は、次の通り。
実証区 1: 小畦立て播種+機械除草
     2: 小畦立て播種+除草剤
     3: 耕うん同時畦立て播種+機械除草


 9日は、午前中に実証区1、2をロータリーで耕起し(実証区3は耕起無し)、実演会で播種をおこなう予定だったが、圃場の状態が悪く、翌日に延期(翌10日に播種作業は終了した)。ロータリーによる耕起、防除用ハイクリブームのデモを行った後、小畦立て用、耕うん同時畦立て用の代かきハローの爪の配列と畦の形状について、各技術の特徴、作業上の注意点等の説明が行われた。


耕うん爪の説明  ハイクリブームの実演
 :耕うん爪の説明 /  :ハイクリブームの実演


左:小畦立て、右:耕耘同時畝立ての畦の形状
小畦立て(左)と耕耘同時畝立て(右)の畦の形状


 今後は、実証区1、3で6月中旬の出芽前中耕、7月上中旬に定期的なカルチ除草を行い、実証区2では、播種後すぐに土壌処理剤散布、7月上旬頃に除草剤散布を行うことになっている。300kg/10aの収量とAクラス品質の大豆安定生産をめざし、実証調査が続く。(みんなの農業広場事務局)


大清水地区営農組合
 組合員42名。今年から、組合として本格的な大豆栽培に取り組む。主な作目は、米、大豆、雑穀等。小西寿組合長は、4年前からぼかし堆肥(米ぬか)を使った米作りに挑戦し、好評。契約者の要望で、「ひとめぼれ」に代えて今年は「いわてっこ」を作付けした。地区に隣接して岩手の名水に選ばれた「岳の湧口」があり、「米も大豆も食味がよい。環境にも配慮して、できるだけ農薬を使わない栽培に取り組みたい」と語ってくれた。


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