提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


IPM実証調査・現地検討研修会を開催(岩手県西和賀町)

2008年11月07日

 岩手県西和賀町において、11月4日(火)・5日(水)に「平成20年度全国農業システム化研究会並びに産学官連携経営革新技術普及強化促進事業 IPM実証調査 現地検討・研修会」が開催された。

 東日本地域でのIPM実証調査は、全国農業システム化研究会として青森県及び宮城県(2ヵ所)で平成18年度から3カ年、産学官連携事業としては、岩手県及び長崎県との共同事業で、平成20年度から2カ年の予定で実施されている。
 今回は、各県実証調査担当者(普及指導員)等約40名が参加し、今年度の取組み状況の中間報告と、実証圃場見学がおこなわれた。


 1日目の室内検討会では、実証調査を担当した各県の普及指導員が調査データに基づく報告を行い、IPMの効果や今後の展開方向について、活発な意見交換がなされた。特に害虫防除については、防虫ネット等による物理的防除を基本に、生物防除の利用が効果的であるとの理解が深まった。
 また、新たに発売が予定されている、生物農薬に関する情報提供などもあり、参加者はみな、熱心に聞き入った。

 今年度が最終年度にあたる青森県・宮城県では、3カ年の実証結果をどのように「普及」に結びつけるかが今後の課題となっている。

 2日目は、調査実証圃を会場に現地研修会がおこなわれた。


  


  
   

 今年度西和賀町では、夏秋いちごの定着のために次の三つを課題として整理し、課題解決のために取り組みを進めている

1.高温期の奇形果の多発に対して、遮光資材を利用して昇温抑制を図る
2.手間のかかる高設設備を、簡易に組み立て可能な脚立型に改良
3.アザミウマ類や灰色かび病等に対して、IPMを導入した病害虫防除体系を実施

 以上の取り組みをおこなったところ、栽培をはじめて3年目にあたる今年は、収量的にも今までで一番の成果が出る見込みだという。
 「特にIPM技術を導入した結果、今年はハダニの発生もほとんど見られなかった。目には見えないが、天敵の効果が現れているのだと思う思う」との声も。

 来年度に向け、さらなる実証が続けられる予定だ。(みんなの農業広場事務局)


    

 ※関連記事はこちら 『四季なりイチゴで育苗ハウスを有効利用(岩手県西和賀町)』


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