提供:(一社)全国農業改良普及支援協会 ・(株)クボタ


四季なりイチゴで育苗ハウスを有効利用(岩手県西和賀町)

2008年05月23日

 水稲育苗ハウスは苗を育てる4月~5月だけ利用して役目を終えてしまうため、その有効活用が求められている。

 岩手県は12月には雪が積もるのでビニールを外さなければならない。5月下旬から11月までという短い期間内でいったいどんな利用ができるだろうか。


 岩手県西和賀町では、四季なり性品種を利用した夏秋どりイチゴ栽培で育苗ハウスを有効活用している事例があったので紹介する。


(1)業務用イチゴを契約栽培

 四季なり性品種の夏秋どりなら、育苗ハウスの空いている期間をうまく使える。

 5月中下旬に定植し、7月下旬~11月下旬までの収穫が可能だ。しかも夏場のイチゴは需要があり高単価が期待できる。ここでは、北海道の苗会社と業務用イチゴの契約栽培を結んでいる。


水稲育苗ハウス

(2)組み立て式高設ベンチで簡単設置・撤去

 水稲育苗が終わったらすぐに定植の準備をしなければならない。
 ここでは、独自の組み立て式高設ベンチを利用した水耕栽培を行っている。組み立て式なので、収穫後は速やかに撤去ができる。雪が積もる前に撤去し、ビニールを外さなければならない。


組み立て式高設ベンチ

(3)IPMで安全・安心栽培を目指す

 直接消費者の口に入るイチゴは特に安全・安心への気配りが必要になる。
 少しでも化学農薬の散布を減らすため、平成20年度から総合的病害虫管理(IPM)の実証試験を行う予定だ。(みんなの農業広場事務局)